大手マイクロソフトからスタートアップに転職!「Tableau」鷹松弘章さんにインタビュー①

今回はシアトルのTableau本社で働く鷹松さんにインタビューをしてきました!実は鷹松さん、去年まで誰もが知るマイクロソフト本社に勤めておられました。なぜ誰もが憧れる大手の会社を辞め、シアトル発のスタートアップ企業で勤めることを選ばれたのでしょうか。

また鷹松さんは、人気YouTuberカリスマブラザーズのシアトルでの育ての親なんです!毎日のようにご飯を食べさせてあげていたとか…そんな学生にも気さくに接して下さる鷹松さんと3時間にわたり色々お話して下さったので、その一部を記事にしてお伝えしたいと思います!

全2弾のうち、今回第1弾は主にTableauについて教えて頂きました!鷹松さんがマイクロソフトを辞めてまで入ったソフトウェアの会社とは、果たしてどんな会社なのでしょうか。

Tableauとは

みなさんTableau(タブロー)という会社を聞いたことありますか?実はこの会社、日本にも支社を持っている会社なんです。では実際にはどのようなことをしている会社なのでしょうか。

Tableauについて教えてください

Tableauはソフトウェアカンパニーですが、簡単に言うと、誰もが簡単にデータを見れ、グラフを作れるようにする会社です。歴史を振り返ると、私が高校の時にタイピングの授業を取った時、あったら便利、仕事が見つかりやすいということで、ほとんどが女性でした。しかしそれが時代の流れとともに必須になり、できて当たり前になりました。これと同じことがエクセルにも言えます。あったら便利という女性に人気なスキルから、必須のスキルへと変化しました。データアナリティクスもこれと同じで、Tableauの未来はみんなが直感的にデータを扱えるような時代を作ることにあります

実はTableauを開発している人の6割近くは元マイクロソフトのエンジニアです。Tableauを立ち上げた元CEOたちはスタンフォード大学を出て、スティーブジョブスとともにピクサーを立ち上げた後、映像とデータの解析をつなげたいということでシアトルでTableauを立ち上げました。

 

スタンフォード…すごいですね。でも、スタンフォード大学はシアトルの大学じゃないですよね?

そうですね。彼らはスタンフォードを出ているのでシリコンバレーで立ち上げをするのが普通の流れですが、シアトルを選んだのには理由があると思います。その時マイクロソフトはソフトとしては売れていましたが、会社の文化的にも会社を辞めて外へ出る人も多かったので、その優れたエンジニアたちを求めて、アマゾンが今のように大きくなる前にシアトルで2006年に起業しました。そして2012年にニューヨークで上場したので結構なスピードでスタートアップされたということになりますね。現在の従業員数は約4000人ほどで、開発のほとんどがシアトルやシリコンバレーなどのアメリカ西海岸にいて、あとはドイツにもいます。

(Tableau Foundationを立ち上げたマイリック氏のインタビュー記事もおもしろいのでぜひご覧ください。)

 

 

日本にも一つ東京にタブローのオフィスがあると思うのですが…

インタビュー風景

日本のタブローは基本的にセールス・マーケティング、それとサポートです。日本はアジアパシフィックの区分の中にいて、このアジアパシフィックのヘッドクォーター(本社)はシンガポールで、オーストラリアや中国などのブランチはすべてシンガポールオペレーションで行っています。

日本のTableauはこの中でも大きくて、従業員は100名以上いますが、もっと大きくなるのを見越して300人ほどが入れる大きいオフィスを持っています。残念ながら積極的な新卒採用はいまのところしていません。

 

具体的なTableauの目標を教えてください

目標は誰もが難しいことを考えないでデータの答えをもらえるということです。ナチュラルランゲージプロセッシング(自然言語処理)といって、人間の自然言語、つまりしゃべり言葉でアレクサやSiriみたいに検索をすると、知りたい答えを見れるということです。

例えば、アメリカ全土のウォルマート(大手スーパー)の売り上げデータを集めます。そして「なんでこの時期だけ利益が落ちてるの」と聞かれた時に、AIがウォルマートとインターネットの情報を使って、これはこの時期にハリケーンが来たからで、お店のせいではないということをお店の人が簡単に知れるようにしたいと考えています。

 

すごいですね。それができたら私でもビジネスができそうです。また、Tableauは社会貢献をしてると聞いたのですが…

そうですね、例えばTableauはマラリアでなくなる人の数を撲滅したという実績があります。これはPATHという医療系NPOと提携して取り組んだものなのですが、マラリアの拡散地域や速度、人々の移動など様々なデータを収集し、それをモバイルで簡単に迅速に見れるようにしました。活動を開始して目標より早い2年後2014年にはマラリアでなくなる人は92%削減されました。この他にも様々なところと提携して社会貢献を行っています。

 

こちらのtableau foundationのWebサイトで、マラリア撲滅に関する動画が見れます。

 

では、Tableauの中での鷹松さんの今のお仕事を教えてください

私はエンジニアリングマネージャーとして、セットアップデプロイメントと、国際化の開発部門を管理しています。エンジニアは後のことを考えずに今現在のことに集中して発明をするので、時が経つと変えなければいけないことがたくさん出てくるんです。

例えば、日本はもうすぐ平成が終わり、年号が変わりますよね。なので平成で組み込まれたプログラムを次の年号に変える準備などをしています。

なるほど、その面ではアメリカにいながら、日本に対しても仕事をされているのですね!

まとめ

Tableauについて、みなさんお分かり頂けましたか?

(Tableauについて、もっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください)

Statistaなど色々なメディアにデータを利用されていて、急成長を遂げているTableauですが、まだまだ小さいのも事実。なぜ誰もが憧れる大手企業マイクロソフトを辞めて、このようなスタートアップ企業に転職したのでしょうか。
次の章では、いよいよ気になる鷹松さんの波乱万丈の人生について迫ります!

↓第2弾↓(7月2日18時に公開予定です!)

鷹松さんにはこちらのLinkedInに関する記事内でもご意見をいただきました!

 

【執筆者情報】
本城ありさ
立命館大学国際関係学部に所属。現在は休学しシアトルのBellevue college に留学中。アウトドアが好きで、アメリカならではのハイキングのクラスを受講している。また女子1人のチームに入りバレーボールに奮闘中。

 

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