実際にインターンしてわかった!アメリカのリアルなビジネス文化

日本とアメリカでは全然文化が違うのは良く知られていることです。その文化の違いはビジネスにも表れていて、日本は長時間労働で有名ですよね。しかし実際のところはどうなのでしょうか。

そこで、実際にシアトルでインターンをしている中で感じたことや、アメリカのサイトを使って日本とアメリカのビジネス文化の違いを徹底的にお伝えしたいと思います。

データで見る勤務体系

勤務時間

日本は長時間労働で知られていますよね。そこでアメリカと比べてどれほど違うのか調べてみました。2015年の一人当たり平均年間総実労働時間を比べると、1719時間の日本に比べて、アメリカは1790時間でした。(労働政策研究・研修機構より)

一人当たり平均年間総実労働時間(就業者)

あれっと思いましたよね?実は1998年以降、日本の方がアメリカより労働時間が短くなっているんです。ちなみに1371時間のドイツと比べると、年間2週間の差になるぐらい違います。単純に考えて、年間2週間のバケーションが日本より長いということですね、羨ましい。

それはさておき、ではなぜ日本の方がアメリカよりも労働時間が長いと思われがちなのか。それは有給の使い方に隠されていると思います。

 

有給の使い方

有給は休みながらもお給料がもらえるお得な日ですよね。国によって支給期間が違うのですが、日本とアメリカを見てみましょう。

エクスペディアジャパンが、2017年に世界30ヶ国18歳以上の有職者男女計15,081名を対象とした調査を行った結果、、、なんと日本は2年連続ワースト1位でした。2年連続といっても、ワースト2位だった2014年と15年以外は、2009年以来毎年ワースト1位です。

アメリカを見てみると、有給消化率は日本の50%に比べて、80%と高くなっています!(他の国と比べるとそんなに高くないですが…)このグラフをみて一目瞭然なのは、日本が異常に有給消化率が低いということ。

日本人が有給を半分しか消化しない理由、それは罪悪感から。下のグラフから分かりますが、日本人はアメリカ人に比べて”2倍”有給消化に関して罪悪感を持っています

確かに、日本人は病気になった時のため、など緊急の時のために有給を残す人が多いと思いますが、私の上司などは、1週間以上バカンスに有給を費やしていました。私が日本の有給の話をすると、「どうしてこんなに貴重な有給を楽しまないの?」っとさらっと言われました。

日本はアメリカよりも祝日が断然多いのに、日本人とアメリカ人の労働時間がさほど変わりないのは、この有給消化率に大きく関わっているような気がしますね。

 

アメリカ人の働き方分析

日本人がアメリカ人より働いているように思われる理由の一つに有給消化率を上げましたが、それだけではないと思います。大きな要素、それは働き方。同じ時間働いたとしても、その方法によって負担が異なってきます。

フレキシブルな出退社時間

日本人は毎朝決まった時間に満員電車に乗って汗をシェアしてから職場に行き、定時を超えて残業をして帰るのが一般的ですよね。アメリカ、シアトルの場合はそこが全然違います。まず、朝は朝礼がないので自分の好きな時間に行きます

例えば仕事が国際的な人は、時差の関係で他の人より早く行って仕事をしているし、私のボスは朝に急ぐ用事がないので、9時から9時半の間に出社しています。

退社時間は人それぞれですが、私のオフィスの場合、日本の定時である17時にはほとんど人がいません

普及した在宅勤務

在宅勤務

また、私のホストファザーの場合、オフィスにほとんど行っていません。家で電話をしていることも多く、他社との大切なミーティングがあるときだけオフィスに行くのだとか。

なので朝からお昼ご飯や夜ご飯を作ってくれています。奥さんからすると最高ですよね。旦那さんも料理、家事をするということはアメリカでは当たり前なんです。

また、金曜日になるといつもは混んでいるバスが半分以下になり、オフィスもガラガラ、16時にはほとんど人がいなくなります。金曜日にオフィスに缶詰めで働くのは嫌だと、在宅勤務をする人が多いんですね。

どうしてこのような文化が広く普及しているのでしょうか。それは家族が第一だから。日本人は仕事第一の人が多いですが、こちらでは誰に聞いても家族第一

仕事で家族との時間を奪われるなんて一番避けたいこと、という概念から在宅勤務が広く普及しているのだと思います。なぜ日本企業はフレキシブルになり切れないところが多いのでしょうか…。

 

アメリカのオフィスの雰囲気

私が一番アメリカを感じるのは、年齢や経歴など関係なく、誰もが活発に意見をしあっているところを見るときですね。例え上司と部下の関係であったとしても、「最近調子どう?」などというフランクな会話が多く繰り広げられています。

オフィスでのプチパーティの様子

またミーティングの際も、日本人からすると、ボスの意見を否定しているように聞こえるようなことまで、上下関係なく意見をぶつけ合っているのがアメリカの良いところだなと感じます。

先日オフィスで妊婦さんの安産祈願をするBaby Showerがあり、勤務時間である夕方の一時間ほどを使ってプチパーティが開かれました。なんとワインまで自由に飲めました!勤務中にアルコールがあるパーティーをするなんて日本ではあまり考えられませんよね。

 

他社との関わり合い

国際的な会社で働いておられる方からすると当たり前のことだと思いますが、私は他社にメールを送る際に、Mr. やMs.をつけずに下の名前で呼び合うことに大変驚きました。例えばHello Mike, などです。

今まで面識のない新しい他社になにかお願いをするときでさえそのフランクさで、逆にいつMr. を使うんだと思ってしまいました。

また、他社とのミーティングでは、社内で対談と同じように「最近どう?」というスモールトークから入ります。日本はどうなのでしょうか…。

 

女性の活躍

私のオフィスは半数以上が女性だと思います。女性がいつもペットや旦那さんの話で盛り上がっていて声が良く聞こえるので、女性が多く感じるのかもしれませんが…(女性がおしゃべり好きなのは全世界共通ですね笑。)

しかし、私の友達のオフィスも上司のほとんどが女性で、男性の方が地位が低いと言っていたので、女性が社会進出していることは間違いないと思います。

実際にアメリカの出産後の夫婦の就労割合を見てみましょう。赤が正社員で、オレンジはパートタイムです。女性の出産後の正規雇用としての就労率が高いことが分かります。一番左の棒を見ると、3歳未満のお子さんがいる女性の7割以上がフルタイムで働いていると考えると、すごいことですよね。

子供がいる夫婦のフルタイムとパートタイムの割合

私も3人ほどの妊婦さんに出会いましたが、3人とも出産予定日の一週間前でも働いていらっしゃったことを考えると、アメリカの女性は強いなと感じます。それと同時に、出産後も早期復帰できるのは男性との家事、育児の共同ができている証拠でもあります。

 

まとめ

日本とアメリカの就労の現状と、私のシアトルでのインターンシップの経験を主にお話しましたが、いかがでしたでしょうか。

日本は労働時間が長いと言われていますし、私もそう思っていましたが、実際にはそうではなかったんですね。ただ、アメリカでは在宅勤務もしっかりとした勤務とカウントされますので、そこが日本との大きな違いなのではないでしょうか。

オフィスから見えるシアトルの風景

また、社会人はあまり長期休暇を取れないため、学生のうちに旅行をしておけということをよく聞きますが、それは日本特有のように感じます。仕事の割り振り方や職場の雰囲気からそのような結果になってしまうのだと思いますが、もう少し日本も社会人になっても人生を楽しめるシステムになってほしいものです。

在宅勤務が良いことかどうかは賛否両論ありますが、日本ももう少しフレキシブル勤務になり、家族との時間を大切にできると良いですね。

まずは近年取り組まれているプレミアムフライデー時差Bizなどの試みがしっかり効果をなすように願います。

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【執筆者情報】
本城ありさ
立命館大学国際関係学部に所属。現在は休学しシアトルのBellevue college に留学中。アウトドアが好きで、アメリカならではのハイキングのクラスを受講している。また女子1人のチームに入りバレーボールに奮闘中。

 

 

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