スタートアップ企業で働く醍醐味とは?スタートアップマスター Yoiさん【夢の追い方編】

日本でも終身雇用のシステムが議論されている昨今、みなさんは将来どんな道を選んで働きますか?安定を求めてなんとなく大企業、そんな風に考えていませんか?

自分のやりたいことを軸にして、それを叶えるための手段として仕事を選んで生きていく。そんな働き方もどんどん当たり前な世の中になっていくのではないでしょうか?

これまでのお仕事や学生の頃のお話をお伺いした前半に引き続き、今回はアツい男Yoiさんが語る、キャリア観や夢の叶え方についてお伝えしていこうと思います!

前半の記事はこちら↓

【スタートアップで働きたい方必見!!】スタートアップ企業で働く醍醐味とは? Yoiさん!

少人数だからこそ出来ること

小西(BigPic)
これまで色々なところへの転職をご経験されていますが、会社選びの基準は何ですか?

Yoiさん
小さい会社が好きです。社内政治もないし、責任範囲が広く開発だけやっていればいいということがない。そういう意味でも広範囲に学ぶことが多いし、暇な時間にスタートアップの支援とかの自分のしたいことも出来る。不安定かもしれないけど、自分の感性に合うことが大事だと思います。いまの会社は1フロアに複数の会社があり、8人でやっているのですが、少人数だけど家族的な感じで居心地の良い会社ですね。

小西(BigPic)
それがYoiさんの軸の一つなんですね!

現在は何をモチベーションにして日々お仕事をされているのですか?

Yoiさん
仕事のモチベーションは、人に喜んでもらうことも自分がしたいことをすることも両方です。 エンジニアでも実際にお客さんに接してお話するから、いいものを作ってお客さんの喜ぶ姿を見られたらもちろん嬉しいです。

小西(BigPic)
そうやってお仕事をされている中で、やっていて楽しいと感じる仕事は何ですか?

Yoiさん
やってて楽しい仕事は全部ですね。会社が小さいから一人一人が全部の仕事をしないといけないんです。いまは上司が持ってきた案件を二人で仕事を進めて行っているのだけれど、いろんな事を試せるから全てのフェーズが面白いと感じます。

大企業だと一人一人では一つの小さな部分しか携われないけど、一つの部品を作るだけじゃなくて全部の仕事に携われるのが小さい会社の楽しさですね。

小西(BigPic)
それは小規模の企業ならではの良さですね。現在のお仕事の中で面白いと感じることは何ですか?

Yoiさん
仕事のなかでいろんな事を勉強できることです。様々な業界の仕事に関わるから幅広い事を知ることが出来ます。例えばアメリカだと、マリファナ業界とか珍しい業界の中をのぞくことも出来る(笑)様々な業種の会社と付き合いがあるのでその経験からいろんな提案ができる。そのことでお客さんが新しいこと試してみるきっかけにもなるのは面白いと感じます。

小西(BigPic)
それは日本では絶対に関われない仕事ですね(笑)
逆に、お仕事をされていて大変に思うことは何ですか?

Yoiさん
この会社の開発部隊がベトナムにもあるんです。彼らは驚くほど仕事が速いし優秀なんですけど、どうしても言ったことと違うように伝わってしまうことがあり、コミュニケーションを取ることが難しいと感じることもあります。そのことから物理的に隣同士にいることはやはり重要なことだと感じました。Skypeやメールでのコミュニケーションをもちろん取っているけれど、直接顔を合わせて仕事をすることには意味があると思いますね。

リモートで出来るだけ多く話し合うようにしているけれど、受け取り方なども人によっても違うし、結局は人が1番大切ですね。

小西(BigPic)
ベトナムともコミュニケーションを取りながらのお仕事は大変そうですね。いまはどのような勤務形態でお仕事をされているのですか?

Yoiさん
基本的に夜は支援しているスタートアップの開発を手伝いつつその合間に勉強、土日は休み。コミュニケーションが取りやすいから基本的に仕事はオフィスに来てするようにしています

自分を発信し続けること

小西(BigPic)
仕事をする上で、Yoiさんは何か明確な人生の目標や夢を持っていますか?

Yoiさん
目標や夢は人生のフェーズによって違ってきました。

若い頃は一発当ててやろうと思っていたけれど、色々試してみてそれの結果、一言で言うと楽しければいいと思うようになりました。その楽しいことに結果が伴えばボーナスかなという感じ。人生に制限は色々あるけど、とりあえず今まで生きてこられているからOKかな(笑)

小西(BigPic)
どんどん新しいことにチャレンジしていかれていますが、そのモチベーションは何から来ているのですか?

Yoiさん
やっぱり人の性格は大きいと思います。やっぱり悩む人はいる。挑戦したいけど怖い人というのはモチベーションの問題じゃないんです。モチベーションはあるからこそ悩むのであって、リスクがあるから怖い

それとどうやって戦うのかひとつの答えはないけど、結果を気にせず自分は何が好きかどうしたら好きなことをもっと上手になれるかを考えるだけでもいいかもしれない。そもそも結果なんて誰にもわからない。でも好きかどうかは誰にでもわかるし、好きだから上手くなりたい動機を持ち続けられる。そうして好きなことを探求していればいつの間にかゴールに近づいていく。悩んで戻ってきたりしながら愚直に進み続けていると誰かが拾ってくれるし、毎日好きなことを言い続けると誰かが覚えていてくれて声をかけてくれるようになっていきます。それに関するチャンスを自分で探せなくても、周りの人も一緒に探すようになってくれるようにもなっていきます。自分のアイデンティティを言い続けることが大切ですね。

小西(BigPic)
自分のしたいことは声に出すことが1番大事なんですね

Yoiさん
昔の仲間で今やVR界で有名な人でも好きなことをずっと言い続けてきたことで大きなチャンスをつかんだ人もいます。好きだから説得力もある。熱を込めて言い続けたら海を越えてアメリカにも届くこともある。
そうなるためには少なくとも3年は言い続けることが大事。3年経てば周りもこの人がどういう人か理解するようになって、助けてもらえることにもなっていきます。

小西(BigPic)
そうやって夢を実際に叶えた方もいらっしゃるのですね!

自分の意思を持つこと

Yoiさん
人生は二項分布のように選択の連続だけど、その時々で左右のどちらを選択してもこっちに向かいたいという意志さえあれば、そして実際に夢を叶えようとしてそれに向かって進んで行けば、ある範囲の中で収まるもんです。

だからこそ失敗してその中に入らなかったときにこそ「自分の意思は明確だったか」を思い返すことが大切だし、諦めてしまったらもうその範囲に届くことも出来なくなってしまうので思いを持って進み続けることが大切ですね。
失敗と成功を繰り返して同じ事をやり続けていたら、周りにそういうことが好きな人って認識されることにも繋がりますしね。そのときに「それをやるならあいつだよね」って思い出されることが大事だと思います。

小西(BigPic)
“自分”を持つことは、夢を成功させるためにも必要なものなのですね

Yoiさん
人間は社会動物だから周りに合わせる習性はあるし、特に若い頃はどうしても他人が気になって悩むけれど、周りを見て流行りの服を着るとか、それはそれでいいしある部分では大切な感覚ではあるけれど、その一方でそもそも自分は何が好きなのかを明確にした方がいいかなと思います

小西(BigPic)
ビジネスの世界でもそれは言えそうですね

Yoiさん
投資する人とかも、特にシード段階のスタートアップなんかでは、人しかみてません。いくらプレゼンでそのビジネスの成功率を語られても、考える前からそれは嘘だし、100%儲かる方法なんて誰にも分かりません。

結局どのくらいそれを好きなのか、どこまで真剣に向き合えって伝えられるのかはその人の思いそのものだし、その思いが本当に熱かったら人を感動させることも出来るようになります。プロジェクトの大小に関係なくこれから新しいことを始めていこうと思っている段階では、そうやって感情や熱意を伝えることが、応援してくれる人を増やすことにも繋がっていくと思います。業界物知り顔で分析の結果この事業は有益であるとかうんちく語っても、誰にも相手にされませんし、逆に笑われるだけです。

小西(BigPic)
そうやって思いを伝えると、応援してくれる人の輪を広げることにも繋がりそうですね

Yoiさん
アツい思いを投資家の人に伝えられてその人の心を動かすことが出来たら、たとえその人がそのプロジェクトに興味が無くてもその人の知り合いで関心を持ってくれそうな人を紹介してもらえることにも繋がります。

事業性や利益率がどうこうよりもまず、自分はその商品やサービスのどんなところが気に入っているのか、どんなストーリーを描けるのか、自分はそれにどんな思いを持っているのかを自分の言葉でどれだけ語れるのかというのが、人の心を動かすためにまず大切なことだと思います。ビジネスの成功率を考えるのは投資家の仕事であって起業家が悩むことではありません

 

まとめ

Yoiさんのお話を聞いて自分の意見を持つこと、それを周りに発信し続けることの大切さを改めて感じることが出来ました。

人は一人で生きているわけではないから、自分の夢を強い意志をもって発信し続けていれば必ず誰かは見ていてくれるし、誰かが応援してくれる。日本でコネ、というとマイナスなイメージを持たれることもあるけれど、自分の夢を叶えるための一つの手段として自分を応援してくれる人を増やすために自分の思いを通して人の輪を広げて行くことは大切だと感じることが出来ました。

 

【執筆者情報】小西悠夏

関西学院大学教育学部4年生。1年休学してシアトルBellevue Collegeに留学中。最近自炊を始め、安くておいしいパスタソースを探し求めている。

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