面倒な試着はもう不要!「Obsess」がARとVRでショッピングの在り方を変える

最近随分とあったかくなってきましたね!季節の変わりめにやることと言えば…衣替えですよね。春服や夏服を買いにショッピングに行かれる方も多いのではないでしょうか。ショッピングはとても楽しいんですが、ちょっと疲れませんか?

何度も試着するのも大変だし、歩き回って良い服を探すのも大変。かといってオンラインショッピングは自分に合うかわかりずらい…今回はそんなショッピングの在り方を変えてくれるシステムを見つけましたのでご紹介したいと思います。

服にもAR、VRシステム「Obsess」

今回ご紹介するのは、2016年にニューヨークで設立された、モバイルショッピングのためのARとVRプラットフォームを提供する「Obsess」というスタートアップ企業です。実はこの企業「New York Fashion Tech Lab (NYFTL) Tech Runway Demo Day 2017」というニューヨークの女性が率いるスタートアップを集めたイベントでも注目された企業なんです。

VRはバーチャルリアリティのことですよね。では、ARとはなにかご存知でしょうか?

ARとは

ARとはAugmented Realityの略で拡張現実と言われており、実在する風景にバーチャルの視覚を重ねることで、目の前の現実の世界を仮想的に拡大するというものだそうです。っていわれてもあまりピンとこないですよね。

実際の芝生に現れるピカチュウ

そこで思い出してほしいのが、昨年流行った「ポケモンGO」です。あれは実際の道端にポケモンが現れるというものでしたよね。それはAR技術を使って現実の世界にキャラクターを投入して、本当に現実世界にポケモンが現れたように感じさせてくれました。

VRシステムはスクリーン上で世界を作るものなので、ARとはまた違うことが分かっていただけましたか?

ARを使ったショッピング

さて本題のこの企業の商品は主にARショッピングとVRショッピングの二つに分かれています。まずはARショッピングから見ていきましょう。

eコマース用

まずeコマースとは電子商取引、つまりざっくりいうとオンラインショップですね。この企業がオンラインショップに対して提供しているのは、3Dで商品が見れるというものです。

例えば、家でカバンを買いたいとオンラインショッピングをしているとしましょう。携帯を自分の机にかざすと、机の上に気になっているカバンが3Dで表示され、360°くるくると回転して、実際に机にカバンが置いてあるように見せてくれます。実際に存在する机などと大きさを比較するできるので自分がほしいサイズかどうかしっかり見極めることができそうです。

また、一つのカバンだけでなく、複数の商品を隣に並べて比べることもできるので、どの商品を買うか決断しやすそうですね。イメージとしては下の動画のような感じです。

リテール用

リテール、小売り、つまり実際に店舗を持つ洋服屋さんに向けて提供しているのは、実際に試着をしなくてもよくなる商品です。どういうことかというと、売り物の服を携帯でかざしたら、その服をモデルが着ているような映像を見せてくれるということです。

ハンガーにかかっているだけの商品が、モデルに着せられて360°回転したり歩いたりと、その服を着た感じを味わうことができます。わざわざ実際に試着する必要がないので労力と時間が削減できますよね!なんて楽なんでしょう。

マーケティング用

これがあればどこでも商品を宣伝することができるんです。つまり、道端に携帯をかざすと、いろんな3Dの商品が並んでいるように見えるようにすることもできるんです。もちろんこれはARで実際には存在しないので、商品の間を通りがかる人が通り抜けたりなんて…おもしろいですよね。

さらに詳しくは動画を見てもらった方が分かりやすいので、ぜひこのページに飛んで実際に体験してみてください!

`ARを使ったサービスはこちら!

VRを使ったショッピング

では次にVRシステムを使ったサービスを見ていきたいと思います。

オンラインショッピング用

店舗に行っている感覚を味わえるオンラインショッピング

こちらはVRシステムを使ってWebの中でストアを作る感じです。家にいながらも、お店に行ったような感覚を味わえます。どういうことかというと、携帯のスクリーン上に仮想のストアのレイアウトが現れ、マネキンや商品棚、窓なども付いているように見えるんです。また、気になる商品をタッチすると、商品の詳細が見れ、そのままオンライン購入することができます。

リテール用1

これは実際に存在する服屋さんをそのままオンラインでも同じストアを見ることができるようにするというものです。レイアウトはそのままなので、実際に店舗に足を運ばなくても店舗にいる気分を味わえます。先ほどと同じように、気になる商品をタッチすると詳細が現れるので、そのままオンライン購入をすることが可能です。

全てが立体的で本当に店舗に来ているような感じでお買い物ができます!

リテール用2

これも実際の店舗に向けたサービスなのですが、これは店舗に来てくれたお客様に、店舗にはないもっと多くの商品を見てもらうためのサービスです。というのも、来てくれたお客様にVRレンズを渡してお店を見て回ってもらうことで、店舗にはない商品も店舗に飾ってあるように見せることができます。

これがあれば、無駄に商品を店舗に置くコストが削減できますし、売り切れでなくなってしまってお客様に見せられない、などという問題が解決されますね。

こちらもぜひWebサイトの動画も観てみてください(こちら

 

まとめ (IKEA)

IKEAの自分の部屋に家具を当てはめるサービス

いかがでしたか?画期的なサービスですよね。もしかしたらIKEAの家具のARサービスは知っている方も多いかと思いますが、今はもうそのようなことをやっているのはIKEAだけじゃないんです。

知らない方のために、IKEAのサービスを少し紹介すると、これも携帯を使ったARサービスなんですが、携帯を部屋にかざすと、家具が自分の部屋に置いてあるように見えるんです。なので、どの家具が自分の部屋に合うか、そしてどのサイズが自分の部屋に合うかを見ることができるサービスです。

とても画期的ですよね。このようなARサービスはこのIKEAを筆頭に発展してきているように思います。実際にZARAはこの企業のリテール用のARサービスを何店舗かで利用し始めました。

このObsessのようなサービスがあれば、私たちの買い物の在り方は全く違うものになると思います。オンラインでショッピングを済ます人がもっと増えるのでしょうか…。

【執筆者情報】
本城ありさ
立命館大学国際関係学部に所属。現在は休学しシアトルのBellevue college に留学中。アウトドアが好きで、アメリカならではのハイキングのクラスを受講している。また女子1人のチームに入りバレーボールに奮闘中。

 

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