【広告業界】これから注目すべきはモバイルではなく○○広告?

「電通マンかっけぇ!」「広告業界でバズる広告作ってやるぜ!」と意気込むあなた!広告業界の最先端はご存知でしょうか?もしかしたらインターネット広告の最先端はご存知かもしれません。インターネット広告は、スマホやタブレットの普及によって市場規模が大きくなり、注目の分野といえるでしょう。

しかし!テレビやラジオなどの従来のメディア広告の最先端はご存知でない方が多いんじゃないでしょうか。インターネット広告が普及してきたとはいえ、依然として大きな市場規模を有する従来のメディア。今回は、従来のメディアの最先端動向をお届けします!

 

【広告業界のトレンド分析】

 

「広告」と言っても様々な種類の広告があります。今回は広告業界を「テレビ、オーディオ、印刷メディア、OOHなどの従来メディアを通して広告を提供する業界」と定義します。OOHとはOut of Homeの略称であり、家庭以外の場所で接触する交通広告や屋外広告のことを指します。駅で見かけるみんな大好きルミネの広告はOOHの1つですね。以下の図が、広告業界の最先端トレンドのビジネスモデル分類です。

テレビ

この分野では、テレビ広告を効率化、最適化するための技術やソフトウェアが多く名を連ねています。また、テレビ番組の中でバーチャル広告を挿入する技術も注目されています。バーチャル広告とは、デジタル処理により、実在しない画像を映し出すテレビ広告のことです。下の図がバーチャル広告の例です。

NFLの試合中継に挿入されたバーチャル広告

オーディオ

この分野では、オーディオ広告(主にラジオ)を消費者に届けることを助けるテクノロジーが注目されています。これまで、オーディオ広告は測定やターゲティングが難しかったんですよね。しかし、インターネットラジオの登場やデータ解析によって、効果測定やターゲティングが可能になって、オーディオ広告の最適化が図られているんです。また、音楽ストリーミングサービスの流行により、オーディオ広告は近年注目を集めているんです!

 

印刷メディア

この分野には、新聞や雑誌などのメディアが含まれます。従来の印刷メディア広告では、広告主が持つデータをもとに分析し、ターゲティングを行い、広告を出稿していました。実はデータ量が少なくて、分析が非効率だった部分があったんですよね。しかし、今日ではビッグデータを活用することで、より正確なターゲティングが可能になり、印刷メディア広告がより効果的に活用できるようになっているんです。

 

OOH (Out of Home)

先ほど述べた通り、OOHは交通広告や屋外広告など自宅以外の場所で接触する広告メディアの総称。これまでは、ブランドの認知などのために提供する広告と捉えられることがほとんどでした。しかし、近年のスマートフォンの普及や新しいテクノロジーの台頭により、OOHは購買活動の現場に近いメディアとして注目が集まってます!

 

【各分野で注目の企業】

 

VirtualAds(2015, スイス)調達額:非公開 (テレビ)

VirtualAdsが挿入したバーチャル広告の例

最先端の画像処理技術を活用して、テレビに映し出すバーチャル広告の提供をしている企業。なんとスポーツ中継などのライブ放送にも広告を差し込むことができ、顧客に合わせたバーチャル広告を提供しているんです!4Kや8K、ズーム、リプレイ、スローモーションなど全ての技術に対応しており、コンテンツの中身を邪魔することなく、自然に広告を差し込めます。テレビも知らないところで進化してたんですねぇ。

ホームページ:http://www.virtualads.com/

 

AdsWizz(2008, アメリカ)調達額:$2.79M (オーディオ)

AdWizzの広告が挿入されているメディア一覧

インターネットラジオや音楽ストリーミングサービスに挿入する音声広告を提供する企業。また、データを活用したターゲティングや効果測定も提供しており、オーディオ広告の効率を最適化するサポートを行っています。日本のラジオ局のFM TOKYOが、2016年にAdsWizzと戦略的パートナーシップを結び、同社の技術を活用しています!

ホームページ:http://www.adswizz.com/

 

Adstrix(2011, イスラエル)調達額:$550K(印刷メディア)

Adstrixが印刷メディアに提供するインパクト

ビッグデータをもとにしたターゲティングや効果測定で印刷メディア広告を最適化するシステムを提供する会社。分析に使用するデータは、世界的調査会社ニールセンの情報を中心に構成されており、データに基づいた最適な広告運用を可能にしています!

ホームページ:http://www.adstrix.com/

 

Everthere(2014, イスラエル)調達額:$1.8M(OOH)

テック系の有名企業の多くがクライアントとして名を連ねる

イベントの広告効果を最適化するシステムを提供する会社。企業は自社の製品の広告のために企業展示会を開催することがあります。これをオンラインでやってしまおうというのがこの会社。オフラインで開催するよりもコストが低く、ターゲティングも簡単に行うことができるため、新たな形のイベント広告として注目が集まってます。賢い!

ホームページ:https://www.everthere.co/

 

【まとめ】

広告が生まれた当初は、新聞広告が絶大な影響力を持っていました。現在はスマートフォンの普及の影響で、モバイル広告の市場規模が大きくなっています。

しかし、最近AmazonやGoogleなどが力を入れて開発しているスマートスピーカーが普及した場合はどうなるでしょうか。もしそうなった場合は、音声広告に注目が集まるんじゃないでしょうか。人間のライフスタイルの変化によって、広告のトレンドは目まぐるしく変化します。今に目を向けるだけではなく、今後何が起きるのかを考えることが大切ですね!

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