【広告業界】デジタルマーケティングの礎「アドテク」

あなたはこんな経験をしたことがありますか?「もしかして…Googleの広告に狙われてるんじゃね…?」私は、Googleでサイトを検索するたびに、最近検索したお気に入りのリュックが表示され、激しい葛藤と日々闘っています。恐ろしいですね。なぜあなたは広告に狙われているのか。それは、最先端のテクノロジーによって、あなたの行動パターンが分析されているからです。身近なのに、仕組みはよく分からない広告。今回は、広告の最適化を支える「アドテクノロジー」の最新動向を解説していきます!広告業界志望者は必見ですよ!

 

【アドテクノロジーとは?】

アドテクノロジー(アドテク)とは「インターネット広告に関連するシステム」のことを指します。アドテクは、インターネット広告を効果的に運用し、効率的に消費者に届けることを支えている技術です。実は、あなたが見えないところでインターネット広告は高速で取引され、あなたという最適な人物に届けられているのです。そんなアドテクは、ざっくりと5つの種類に分けることができます。

 

「DSP (Demand Side Platform)」

DSPとは、広告主が複数の広告媒体を一括管理でき、広告効果を最大化できるシステムのことです。広告枠の買い付け、広告の配信、効果分析などを可能にします。いやいや…つまりどーゆーこと!ってなりますよね。簡単に言うと、広告主がどの広告媒体にどんな広告をいくらで出せば効果的なのかをほぼ自動で判断してくれるシステムです。DSPを活用するメリットは大きく分けて3つあります。

1.自社の製品への興味関心が高いユーザーにターゲットを絞り、広告を配信することができる点。

→ユーザーのCookie情報(性別や年代、購買履歴)などをもとに、セグメントすることが可能なため、興味関心の高いユーザーのみをターゲットに絞り広告を配信することができるんです!

2.ターゲットユーザーと似ているユーザーをターゲティングして、広告配信できる点。

→DSPには、過去に製品を購入したユーザーと似ている行動をとるユーザーを発見し、広告を発信できる機能があります。この機能のおかげで広告の費用対効果の向上が見込めます!

3.広告主の負担軽減

→今までは、いちいち広告配信の調整を広告主側の人が手作業で行っていましたが、DSPが導入されればこの調整がほとんど自動で行われます。DSPは広告主の手間を大きく軽減するシステムなんです!

「SSP (Supply Side Platform)」

SSPとは、広告媒体側が複数の広告媒体を一括で管理し、広告枠の価値を最大化するシステムのことです。広告枠をできるだけ高い価値で売ることを支えるシステム。各広告主ごとに所有するDSPから送られてきた広告をSSPが識別し、広告媒体側の収益が最大化される広告を自動で選ぶという仕組みです。

SSPとDSPはセットとして捉えられていて、SSPとDSPが高速で広告の取引を行うことで、インターネット広告を支えています。この高速取引を支えているのが、RTB(Real Time Bidding)というシステムです。アルファベット3文字ばかりでややこしいですが、凄く重要なシステムなんです。

「RTB (Real Time Bidding)」

RTBとは、DSPとSSPのマッチングをリアルタイムかつ一瞬で行うシステムのことを指します。例をあげて考えてみましょう。あなたが、インターネットを開いてあるページにアクセスしたとします。その際、広告媒体があなたの情報をすぐさまSSPに送信します。すると、SSPが提携しているDSPに対して、「こんなユーザーが来てるよ!」と伝えます。DSPは、あなたの情報に合わせて、最適な広告とそれをいくらで出すかという情報を決め、SSPに送信します。SSPは複数のDSPから送信されてきた広告の中で、一番高い広告を媒体に掲載します。

この間、なんと0.1秒!この高速取引を支えているのがRTBという技術です。だから、ページにアクセスするたびに、広告が変わっていたりするんですね!これがインターネット広告の裏側です。

「DMP (Data Management Platform)」

DMPとは、ネット上に蓄積されている様々なユーザーデータを統合的に管理するシステムのことです。ユーザーデータを統合的に管理することで、最適な広告配信、マーケティングを可能にする技術。いろんなところに存在するデータを集めて管理することで、マーケティングに役立てましょう!というシステムですね。

DMPは、パブリックDMPとプライベートDMPに分かれます。プライベートが自社サイトのデータを活用するもので、パブリックが自社サイト以外のデータを活用するものを指します。それぞれ強みや特徴が異なるため、場合に応じて2つを使い分けるのが一般的です!

「アドネットワーク」

アドネットワークとは、インターネット上に存在する様々な広告枠を集めた、巨大な広告配信ネットワークのことを指します。従来は、個別の広告媒体に出向を依頼する必要があった上に、課金の仕組みや広告の入稿規定が広告媒体ごとに異なっていたため、媒体の選定や広告の掲載まで凄く時間がかかっていたんです。しかし、アドネットワークの登場により、1つのアドネットワークを利用することで複数の広告媒体に簡単に出稿することが可能になり、広告主の負担が大きく軽減されたのです!

「アドエクスチェンジ」

アドエクスチェンジとは、個々のアドネットワークを横断的に管理するシステムのことを指します。アドエクスチェンジの登場により、アドネットワーク同士での広告枠の交換が可能になりました。アドネットワークでは、ネットワーク単位で入札を行わなければならないのに対し、アドエクスチェンジでは広告枠ごとに入札することが可能なんです!

 

【各分野の最新企業紹介!】

Snap Chat × GroundTruth

GroundTruth (2009, アメリカ) 調達額:$116M (Demand Side Platform)

小売業者向けのDSP。現実世界での消費者の行動データを集積、解析するプラットフォーム。消費者の位置情報をリアルタイムで収集し、最適なタイミングで広告を配信することができるんです。インターネット上での行動ではなく、リアル世界での行動を解析している点がユニークな点です。最近ではSnapchatと提携し、ユーザーの位置情報を活用しています!

ホームページ:https://www.groundtruth.com/

 

モバイルネイティブ広告の例

 

Sharethrough (2007, アメリカ) 調達額:$28M (Supply Side Platform)

広告媒体側のネイティブ広告枠(一見広告に見えずコンテンツの一部に見える広告)の運用の最適化をサポートし、広告枠の価値最大化を目指すプラットフォーム。ネイティブ広告は、あたかもコンテンツの一つのように自然と溶け込むことのできる広告として注目が集まっています!気づいたら「あれ、これ広告?」って時たまにありますよね!

ホームページ:http://sharethrough.com/

 

 

PlaceIQ × URBAN OUTFITTERS

PlaceIQ (2010, アメリカ) 調達額:$52M (Data Management Platform)

消費者の位置情報を集積、解析し、提供するプラットフォーム。URBAN OUTFITTERSなどの大口顧客も抱えており、実際に売り上げの増加に導いています。今はネット上での行動だけでなく、リアルでの行動もスマホなどの端末から取得できてしまうんですね。便利というか恐ろしいというか。すごい時代です!

ホームページ:https://www.placeiq.com/

 

提携先パートナー

Tapjoy (2007, アメリカ) 調達額:$85M (アドネットワーク)

モバイルアプリケーションにおいて、広告主の広告効果の最適化と広告媒体側の収益の拡大をサポートするプラットフォーム。アディダスやP&Gなどブランディングに定評のある会社を顧客に持っています。パソコンベースからスマホベースの生活にシフトしてきているため、モバイル広告の重要性が高まってきており、ビジネスが拡大中です!

ホームページ:https://home.tapjoy.com/

 

受賞歴とパートナー

Kiosked (2010, フィンランド) 調達額:$60M (アドエクスチェンジ)

広告媒体に対しては、ユーザーフレンドリーなネイティブ広告の運用をサポートし、広告主に対しては、最適な広告枠の提供を行うプラットフォーム。北欧やアジアにもビジネスを拡大中の成長企業!2010年創業にもかかわらず大きな注目と資金を集めており、アドエクスチェンジの需要を感じさせられますね。

ホームページ:http://www.kiosked.com/

 

【まとめ】

今回説明した通り、アドテクの発展により、デジタルマーケティングに大きな革新が起きています。マーケティングという言葉を語る際には、アドテクは切っても切り離せない要素になります!間違いありません。「マーケターになりたい!」と意気込むあなた!あなたはこのアドテクの発展をきちんと理解していますか?マーケターのあり方は、近年で急速に変わってきています。なんとなく「広告」という言葉のかっこよさに踊らさられるだけでなく、何が起きているのかをしっかりと確かめることで時代に追いついていきましょう!

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