【最新テクノロジー】スマホブームの次はこれ「VR/AR」②

最新テクノロジー「VR/AR」

前編の【最新テクノロジー】スマホブームの次はこれ「VR/AR」①では、「VRとARはそれぞれどういった技術なのか、それらを利用するにはどのような機器が必要か」について解説しました!

今回の後編では、「VR/ARは今後どう拡大していくのか、それらがどのような分野で活用されていくのか」についてお届けします!

VR/AR市場の動向

前編で解説したように、私たちに新たな体験と情報を提供してくれるVR/AR。ビジネスとしては今後どのように拡大していくのでしょうか。

大手金融企業ゴールドマンサックスのグローバル投資調査部によると、VR/AR市場は2025年には約950億ドルにまで拡大すると予測されています。950億ドルとは日本円でおよそ10兆円。これはなんと世界全体のコーヒーの市場規模に匹敵します。また、同調査部によれば、VR/ARはPC・スマートフォンに続く第3のプラットフォームとして市場を形成する可能性があるとされています。

ゴールドマンサックスグローバル投資調査部 より

 

さらに、三菱総合研究所による市場予測では、2020年にはARは VRのおよそ7倍、2025年には約10倍もの市場規模になるとされています。ヘッドマウントディスプレイやそれを接続するための高性能ハードウェアが必要となるVRに対して、ARはスマートフォンやタブレットでより手軽に利用できることなどが理由として考えられており、ARは、VRとは比べ物にならないほどの成長が期待されているようです。

三菱総合研究所 「VR/AR技術の将来展望」より

 

VR/ARの活躍分野

このように、数年後には私たちの生活の一部となるほどの普及が期待されているVR/AR。しかし、実はゲームや動画コンテンツといったエンターテイメント分野以外でも、すでにその技術が活用され始めています。

VR×広告

VRの活用に注目が集まる分野の一つが広告です。多くの広告では、消費者に製品への興味を持たせるために、その写真や動画が用いられています。しかし、それらの代わりにVRを活用することで消費者によりリアルな情報を提供することが可能になります。さらに、サンフランシスコの動画メディア「#LYVE」の調査によると、通常の広告動画の視聴完了率がおよそ20%であったのに対し、VR広告動画では約80%であったと発表されており、そもそもVR自体が優れた広告効果を持っているということも証明されています。

VR広告

また、最近ではVR広告と呼ばれるVR空間上で表示される広告が注目されつつあります。GoogleはVR広告プロジェクト「Advr」を立ち上げ、VR環境内で再生される動画広告の開発を進めているようです。

 

VR×医療

VRによる手術シミュレーション

VRは医療の分野でも活躍が期待されています。現在、失敗の許されない手術のシミュレーションとして、実はVRが利用され始めています。患者のデータから作成されたVR解剖図を用いることにより、医師はよりリアルなトレーニングを行うことができます。また、これまでの医師の手術トレーニングには専門家による指導を要し、高いコストがかかりました。しかし、これにVRが用いられることで、同じ状況を低コストのVR機器で何度も練習することができるようになっています。

 

VR×宇宙

PSVRによるトレーニング

実際に体験することの難しい環境を実現できるという特徴を活かし、VRは宇宙分野でも活用されています。実際にNASAでは、ミッション前には宇宙で行う作業のシミュレーションとして、ミッション後には地球の重力に体を適応させるエクササイズとしてVRが利用されています。

また、宇宙で用いられるロボットの操作トレーニングとしては、驚くことに前編で紹介したPlayStation VRが利用されています。

 

AR×自動車

一方、ARは自動車分野での活用、特にARを利用したナビゲーションに注目が集まっています。ARを活用し、ルートや速度などの情報を、カーナビやスマホに表示された実際の道路映像に追加することで、ナビゲーションの情報と道路状況を同時に確認することができるようになり、事故の防止につながるとされています。

ARを用いたHUD

また、フロントガラスにARを用いたナビゲーション情報を表示するHUD(ヘッドアップディスプレイ)の開発も進んでおり、運転中の利便性のさらなる向上が期待されています。

 

AR×教育

ARは教育分野での活用にも関心が高まりつつあります。先ほども登場したゴールドマンサックス投資調査部は、「ARは教育分野の基本ツールとなる可能性があり、教育用ARの利用者は2025年までに1,500万人まで増加する」と発表しています。

東京書籍の教科書AR

授業でARが活用されれば、人間の臓器や貴重な動植物といった実際に用意することが困難なモデルを生徒の目の前に表示することが可能になります。また、教科書にARが活用されることで、ページに合わせて図や動画を立体的に表示できるようになります。実はすでに東京書籍から「教科書AR」というアプリが発表されており、同書籍発行の教科書にスマホをかざすだけで、図だけでは理解が難しいものをARコンテンツとして3Dで表示することが可能となっています。

 

AR×建設

ARゴーグル付きヘルメット

ARは建設分野でも導入され始めています。これまで、大量の情報をもとに建築物や工業製品を作る建設現場では、細かいデータを得るためにわざわざ担当者に確認したり、書類に目を通す必要がありました。しかし、ARゴーグル付きのヘルメットが導入されることで、作業を中断することなく必要な情報を得ることができるようになり、作業ミスや事故の発生を避けることが期待できると言われています。

 

これからも進化し続けるVR/AR!!

このように、VR/ARは今後パソコンやスマートフォンと同じ規模まで普及すると予想されており、もうすでに様々な分野で活用され始めています!

この急速な拡大の背景として、Google GlassやAdvrの開発を進めるGoogle、昨年の3月にHoloLensを発表したMicrosoft、Oculusを買収し、さらにスマホのカメラを使ったARの開発を始めているFacebook、iOS用ARアプリの開発ツール「ARKit」を発表したAppleなど、世界を代表する企業が続々と参入していることが挙げられます!

また、利用者が現実世界に映し出された仮想世界に触れることのできるMR、現実世界に過去の情報を投影するSRといった技術もすでに開発され始めており、現実の世界と非現実の世界がより密接につながろうとしています

恐ろしいスピードで、その技術の普及と開発が進む「VR/AR」。今後どこまで進化するのでしょうか。私たちの生活をどのように変えていくのでしょうか。目が離せません!!

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