【Oracle】シリコンバレーで活躍する日本人シリーズ第2人目!まさかの展開で米国で働くことに!Oracle一筋18年 今野留以さん

サンフランシスコで働く日本人インタビュー第2弾はOracleで働かれている今野留以さんです!元々研究者を目指していた今野さんがOracleに入られた理由や、アメリカで10年以上働かれている今野さんの生き方や、働き方のビジョンとは何なのかを教えていただきました!

 

プロフィール

今野留以さん
日本女子大学理学部数物科学科卒、日本オラクル株式会社入社。同社製品のテストおよび問題修正等に従事するが、入社5年で開発の本体である米国本社へ転籍、その後は一貫して製品のグローバリゼーションに携わる。現在は同社経営管理ソリューションのクラウドサービスのプロジェクトをリード。米国プロジェクトマネージメント協会認定プロフェッショナル。

 

 

まずは今野さんの大学時代からお話を伺いました!

大学時代

Naoto
大学時代はどんなことをされていたんですか?

 

今野さん
小さい頃から数学や化学が大好きだったのですが、高校時代の教師からの勧めや、両親の説得もあり、日本女子大学の数学・物理の融合学科(数物科学科)に入学して物理を専攻、研究者になることを目指していました。

 

Naoto
研究者志望からOracleに入社になった経緯って何だったんですか?

 

今野さん
Oracleのことを知ったのもかなり偶然で、大学4年生当時も、まだ研究者になることを疑っておらず、実際就職活動も行ってなかったのですが、たまたま日本オラクルの当時社長だった佐野力さんのお話を伺う機会があり興味を持ち、オフィスも家から近いこともあって、もう少し会社の話を聞こうと思って説明会に行くと、そこは筆記試験会場でした。その流れで面接試験とどんどん進んでいき、結果的には入社することになっていました。

Oracleに入って

Naoto
すごい偶然が重なったんですね笑 入社してからはどんな風に感じていましたか?

 

今野さん
そんな感じで入社したので、当初は働くイメージが具体的になく、正直周りの同期の人達に圧倒されていました。ただ、オラクル=外資というイメージは持っていたので、漠然とアメリカの本社で働きたいなっていう思いはありました。面接時からその意向を伝えてはいましたが、当時入社した時は日本オラクルも上場後の落ち着いた状況で、本社へ行けるオプションはありません、とのことでした。

 

Naoto
そうだったんですね!では最初は日本でどんなお仕事をされていたんですか?

 

今野さん
日本で出荷前の製品を検証したり、オラクルオープンワールドというイベントに登壇したり、本を書いたり、と本当に様々な仕事をさせてもらいました。でも、そのうちどんどん開発に近い仕事が減っていって、セールスコンサルタントの仕事が増えていく状態になり、自分の思い描いていたものとの違いに次第に違和感を覚えはじめ、退職届を出そうと思うまでになりました。

 

Naoto
ええ、退職するつもりだったんですか!?そこからどうしたんですか?

 

今野さん
お世話になった方々に、せめてGoodbyeくらいは言いたいと思い、辞める前に休暇を貰い、思い切ってアメリカの本社にお邪魔しました。2週間ぐらいあったので、ついでに英語も勉強したいと思い、語学学校に通ったのですけど、先生やクラスメイトから、そこで言われたことが「なんでここにいるの?なんでオラクルの本社で働かないの?」と(笑)
本社に挨拶に行ってみても「なんでやめんの?こっちに来なよ」などと会う方々に言われて、そんな選択肢があるとは想像もしていなかったので、とても驚きました。(転籍活動を)やってみて、出来ないことはないんだなって感じましたね。

Oracleの敷地の中で一番有名な石碑らしいです!

アメリカに来て

Naoto
やっぱりアメリカは自由な国ですね笑 そこで本社に来ることが出来るってことを知ったんですね、英語はその時に本格的に勉強されたんですか?

 

今野さん
もともと海外への強いあこがれみたいなものはなかったので、英語は本社に移ってから業務を通じて習得しました。大変だったけど、部署自体はダイバーシティがあり、人種に対する理解も寛容だったので良かったです。最初の1年は寂しさとかもあったので、日本に各クォーターごとに帰っていたのですが、その時もリモートワークが許されていました。

 

Naoto
なるほど、では日本に居た時と比べて、アメリカで働き方は結構変わったんですか?

 

今野さん
そうですね、もう10年以上も前のことですが、リモートワークなどのフレキシビリティも違うし、環境自体もかなり違うように感じました。女性だからとかいう縛りが全くなくなったので、自分の好きなスタイルで働けています。日本でもアメリカでも実際に働いてみて、アメリカでの働き方は自分にあっているという感じがします。

 

Naoto
なるほど、じゃあアメリカに来てからお仕事の内容自体もがらっと変わったんですか?

 

今野さん
ずっとOracleにいるので、同じことをずっとやっていると思われがちなのですが、そうではないんです(笑)Oracleは社内でのダイナミズムも大変大きな会社だと個人的には思っています。Oracleは2000年頃から買収戦略が続いていて、特にグローバリゼーションの仕事を通じて、買収された様々な企業の製品の国際化を手伝い、非常に少人数の会社から数千人規模の会社の製品化に携わり、様々な会社の文化や雰囲気を知ることが出来たので、非常に良い経験でした。

 

今野さん
その中で、2008年に買収したHyperion(ビジネス・パフォーマンス・マネジメントソフトウェア)という会社のグローバリゼーションを担当したのですが、チームの文化や働き方が自分にベストマッチしたこともあり、当時の部下も引き連れてHyperionの開発部隊に移り、引き続き同様の業務を行っています。そこも上司がOKって言ったら異動を許されるのがアメリカらしいとこですよね(笑)

インタビュー中の様子、すごくフランクに話をして下さりました!

これからのキャリアについて

Naoto
今までのキャリアのお話に加えて、これからのキャリアの目標ってありますか?

 

今野さん
今のチームでメンバーの育成をしていきたいですね。数年前にProject Management Certificationというプロジェクト管理の資格を取ったのですが、その頃からエンジニアからマネジメントへシフトしていって、人と携わるのも好きと気づきました。なので、国籍にとらわれず、多種多様な人材を育成しようと、現在採用活動なども行っています。

 

Naoto
偶然オラクルを選ばれたと言っていましたが、18年間オラクルで働いてどう感じましたか?

 

今野さん
昔から継続的に勉強したり、何事も辛抱強く続けたりすることが好きでした。オラクルはすべての領域についての技術をもっているし、社内でただで勉強できて成長できるのはすごく魅力です。学習目的で入る方も実際いるみたいですし、私自身今一番興味があるのは、ブロックチェーンだったりします。人生は一生勉強ですね(笑)

感想

Ruiさんにお話を伺って一番感じたのは、知的好奇心と勉強への姿勢が今まであった方の中でもずば抜けているなという部分でした。僕もそうだったんですが、日本だと大学に入るまでは一生懸命勉強するけど、大学入学後は勉強しない人がほとんどだと思います。文部省のアンケートからもアメリカの大学生と比べると日本人大学生の勉強時間の少なさが分かります、、

アメリカと日本の大学生の1週間の勉強時間の違い

大学で勉強する癖がなくなってしまうと、社会人になってからも勉強する習慣を作るのは難しくなってしまうんじゃないでしょうか?日本人の社会人が自己学習に使っている時間は1日あたり平均6分間なそうです。6分ってやばいですよね、、

1週間当たりの勉強量と年収の関係性勉強量と年収の差には強い関係性があるみたいで、年収300万円以下の人に比べて年収1000万円以上の人は1週間におよそ2、4倍もの時間多く勉強しているという結果もあるそうです。

何が勉強のモチベーションになるかは人それぞれですが、今野さんのように、好きなことだから仕事も勉強も続けられるという状態はすごく理想的だなと感じました。

ちなみに僕も最近は、少しでも勉強というか知識を頭に入れるために「NewsPicks」を通学時間に読むようにしています!自分に合った勉強法・時間の捻出の仕方を皆さんも考えてみて下さい!

【執筆者情報】福井直人

大阪大学経済学部を休学し、Bellevue Collegeにて留学。高校からずっとハンドボールのキーパーをしており、顔面にボールがぶつかっても泣かない強い男である。8月に留学が終了し、アメリカで5キロ痩せたが、帰国後2週間でリバウンド。絶賛就活中である。

 

 

 

 

 

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ABOUTこの記事をかいた人

大阪大学経済学部を休学し、Bellevue Collegeにて留学中。高校からずっとハンドボールのキーパーをしており、顔面にボールがぶつかっても泣かない強い男である。マイブームはアメリカで出来た友達に関西弁を教えること