最近よく耳にする「ゴミ問題」。廃棄物の不法投棄がまたニュースになっていました。
しかし、世界にはこの問題を解決しうる救世主が!?
日本の廃棄物処理問題
今月28日、残土処分場に建設廃材約417トンを不法投棄したとして、廃棄物処理法違反(不法投棄)容疑で中堅ゼネコン「青木あすなろ建設」の元執行役員ら5人が逮捕されました。神奈川県警は、2014年1月〜昨年6月に約6万5000トンの産業廃棄物が不法投棄され、同社が処分費として約1億円を不正に得たとみて調べを進めています。
(時事通信社 2017年9月28日 「産廃6万トン不法投棄か=ゼネコン元執行役員ら逮捕」 より)
ゴミぐらいしっかり処理してくれよ!と言いたいところですが、どうやら日本における廃棄物の排出量は年数の経過に従って増加してきたようで、その処理は結構大変みたいです。
特に高度経済成長期とバブル期に、その排出量は急激に増加したと言われています。近年では、分別回収とリサイクルの進歩により、やや減少傾向にあるものの、焼却処理に伴うダイオキシン発生等の有害物質問題や、上のニュースのような不法投棄の原因になりうる多大な処理費用とも合わせて、廃棄物の処理は現在深刻な問題となっています。
しかし、世界には、新たな技術を用いてこの深刻な問題に立ち向かおうとしている、救世主とも言えるスタートアップが存在します。
ゴミからプラスチックを作る「Full Cycle Bioplastics」
Full Cycle Bioplasticsは、動植物に由来する有機廃棄物から、PHAと呼ばれるバイオプラスチックを作り出すスタートアップです。
驚くことに、PHAは従来の石油系プラスチックと同じように利用できるものでありながら、生態系には全くの無害です。まさに文字どおり、環境に害を与えることなく「ゴミ」から「プラスチック」を作り出しています。
同社によって生み出されたバイオプラスチックは主に、食品包装、飲料産業、農業フィルム、工業用の塗料などに利用されています。
また、バイオプラスチックはすでにプラスチック市場のおよそ20%のシェアを占めていながら、2025年まで年間40%を超える成長率が見込まれており、その需要は現在急速に増加しています。
さらに、環境に配慮した選択をする消費者が増加傾向にある今日、Full Cycle Bioplastic社のサービスはそのような消費者に強く共感されており、ますます事業規模の拡大が期待されています。
これらの期待から、同社は昨年の5月に設立されたにもかかわらず、すでに200万ドルもの資金調達に成功しています。
まとめ
このようなスタートアップが日本に上陸すれば、我が国の廃棄物処理問題も解決に近づくかもしれません。てか正直なところ、こんなのあるならもっと早く教えてくれよって感じです。
しかしながら、廃棄物処理が問題となっているのは事実。
環境問題に立ち向かう新たなビジネスの手助けをするためにも、ぜひ私たちも環境に配慮した意思決定を行いたいものです。
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