みなさんに報告です。財布を持ち歩く時代は終わりました。
みなさんはレジでお金を払うとき、まだ現金を出しますか?カード社会と言われるアメリカでは、ほとんどの会計をカードで済ませてしまいます。コーヒー1杯だけでもです。
しかし、カード決済も今やカビが生えつつあります。そう、決済手段はさらなる進化を遂げたのです。
みなさん、こんにちは!
今回は「モバイル決済」について書かせていただきます!
(その他の決済サービスについてはこちら)
モバイル決済とは
そもそもモバイル決済とは、「スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末、またはウェアラブル端末を通して料金の支払いやその受け取りを行うこと」を言います!
従来のカード決済では、クレジットカードを専用の機械でスキャンしてカードの情報を読み取りますよね?しかし、このシステムには初期コストがかかり、導入を見送る店舗も少なくありませんでした。
店側にとっても客側にとっても、より便利で簡単な決済方法が求められた結果、今急速に普及の進むモバイル端末を用いて決済を行う仕組みが作り出されたのです!天才か!!
モバイル決済のメリット
日本だとモバイル決済の普及を実感する機会は少ないかもしれません。しかし、モバイル決済の先進国と言われる中国では、その利用率はなんと95%を超えると言われています!このように、海外でモバイル決済の普及が急速に進んでいるのは一体なぜなのでしょうか。その理由として、モバイル決済が持つ4つのメリットが挙げられます!
決済自体の簡易化
みなさんもすでにおわかりの通り、モバイル決済は決済自体を簡単にします。基本的にカード情報を用いるので、お釣りの計算などといった手間は必要ありません!また、全ての操作が日頃から馴染みのあるモバイル端末で行われるため、店側は従業員の教育にかけるコストを軽減することができると言われています。
低い導入コスト
先ほども述べたように、従来の決済システムと比べ、モバイル決済では初期費用がかなり安くなります。従来のカード決済では、10万円前後の専用端末が必要であったのに対し、モバイル決済ではモバイル端末を利用するため、月額数千円からの利用が可能になりました!
会計管理の簡便化
モバイル決済を導入することで、店側の会計管理も簡単になります!モバイル決済サービスを提供している多くの会社は、会計管理を行うアプリも用意しています。これを用いることで、売上の統計分析だけでなく、在庫管理や請求書の発行などといった処理を一括して行うことが可能になります!
選ばない開設場所
モバイル決済は、モバイル端末が利用できる場所、つまりネットがある場所であれば基本的にどこでも開設可能です!持ち運びも簡単なので、宅配先やイベント会場など屋外で用いられる場合でも利用可能になります!
モバイル決済の分類
モバイル決済がその利便性によって利用率を大きく伸ばしていることはご理解いただけましたか?
このように今大注目のモバイル決済ですが、実はモバイル決済にも以下のようにいくつかの種類が存在します!
一つずつ見ていきましょう!!
モバイルPOS
モバイルPOSとは、モバイル端末をPOSレジとして利用する決済システムです!
私たちが日頃からよく見ているお店のレジがPOSレジです。POSはPoint of Salesの略で、商品の情報がバーコードから読み込まれると同時に、お金の管理だけでなく、店舗の商品情報を管理する機能も備えています。
みなさんも、iPadがお店のレジで使われているのを見たことはありませんか?そんなモバイルPOSの代表例としては、日本国内で一番のシェアを誇るエアレジ、モバイル端末のイヤホンジャックにカードリーダーを挿すだけで利用できるSquareなどが挙げられます!しかし、クレジットカードの不正利用が多発する海外では、そもそもクレジットカードの利用を避けようとする動きがあり、そこで重要視されたのが、続いて紹介するモバイルウォレット、スマホアプリ決済、キャリア決済です!
モバイルウォレット
モバイルウォレットとは、あらかじめスマートフォンなどのモバイル端末にクレジットカードや身分証などの情報を電子データとして取り込んでおき、店舗にてそれを読み取ることで決済を行うサービスです!モバイルウォレットではその名の通りモバイル端末を財布のように利用するため、もしモバイルウォレットが完全に普及されれば、財布を持つ時代は終わりを迎えるかもしれません。具体的な例としては、AppleによるApple Pay、GoogleによるAndroid Payが有名ですね!
スマホアプリ決済
スマホアプリ決済とは、あらかじめインストールしておいたスマホアプリ上にコード化した会員IDを表示し、レジでそのコードを読み取って決済を行う方法です!先ほども挙げた中国では、QRコードで表示する方式のWeChatペイとアリペイが驚異的な速さで普及を進めており、その市場規模は2016年の時点で600兆円を超えたと言われています!
キャリア決済
キャリア決済とは、大手キャリアなどの電気通信事業者がモバイル端末の通信利用料と併せ、ソーシャルゲームなどの利用料をゲーム運営会社に代わって徴収する決済サービスのことです。日本では、欧米諸国と比べてクレジットカード所有率が低い一方で、モバイルゲームへの消費額は高いため、キャリア決済の利用者が多くなっています!
モバイル決済サービスで活躍するスタートアップを見てみまっしょい!
iZettle (2010, スウェーデン)
調達額:$1.9B (モバイルPOS)
iZettleは、個人・中小企業向けのモバイルPOSを提供する、ヨーロッパ発のベンチャー企業です!お店側がiZettleアプリにて商品概要を記入し、購入者のクレジットカードを専用のカードリーダーで読み取るだけで決済が完了してしまいます!月々の基本使用料はゼロで、決済1件ごとに使用料が加算されるという非常にシンプルな価格設定により、企業からも人気を博しています!
Mozido (2008, アメリカ)
調達額:$753M (モバイルウォレット)
Mozidoは、デジタルウォレットサービスを提供するスタートアップです!ユーザーはクラウド上のウォレットをスマホアプリ経由で操作・管理でき、またこのウォレットから支払いや送金も行うことができるため、実質銀行口座を持つ必要がなくなります!ナンテコッタ!
Origami (2012, 日本)
調達額:$15M (スマホアプリ決済)
Origamiは、スマホアプリ決済サービス「Origami Pay」を提供する、日本発スタートアップです!あらかじめアプリにクレジットカード情報を登録しておくことで、レジにてアプリ起動中のスマホをかざすだけで決済が完了します!さらに、Origami Payの利用によって割引特典がついたり、アプリを経由して店舗ごとのお得な情報を受け取ることもできます!
Boku (2009, アメリカ)
調達額:$266M (キャリア決済)
Bokuは、企業の売上をその顧客の携帯料金に課金して徴収するサービスを提供しているスタートアップです!これまで決済手段を持っていなかったがために決済をしなかった顧客によって、新たな売上が創出されると期待され、今注目を集めています!
まとめ
以上のように、世界では決済手段のモバイル化が顕著に進んでいます!
また面白いことに、この変化は元々銀行などの金融インフラが整備されていなかった発展途上国で一気に進んでいます!モバイル端末の普及により、これまで銀行を利用できなかった人たちでさえ、決済サービスを利用できるようになったのです!
さらに、2020年の東京オリンピックや国土交通省の観光立国推進計画に伴う外国人観光客の増加により、日本でもモバイル決済サービスを導入する施設が増加すると考えられます!
また、モバイルウォレットが普及すれば、現金のみならずクレジットカードまでもが不要になってしまうため、財布自体も消滅し、クレジットカード会社は支払いを立て替えるだけの存在になることもありえます。
このように、モバイル決済は今まさに世界を変えようとしています!
絶対に目が離せませんね!!
「モバイル化や!」
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