一橋大学を辞め、単身アメリカへ!Amazon本社で働く冨田英風さん!

お久しぶりです、BigPic4期の福井直人です。コロナなど社会情勢にも色々な変化があったりして帰国後かなり経ってしまったのですが、シアトルに居た頃にお世話になった冨田英風さんに今回はインタビューをさせて頂きました!

まずはプロフィールからどうぞ!!

冨田英風さん

©joslinkeim

 

一橋大学に入学後、University of Essex, UCBerkeley, UPenn, College of Wooster を経てStony Brook UniversityでBS in CSで卒業。新卒でAmazonに入社され、ソフトウェア開発のエンジニアとして働かれています。

 

 

日本の大学時代

naoto
本日はお忙しい中お時間頂きありがとうございます!ハンバーガーまで頂いてしまいすいません!(Amazonの近くにあるShakeShackでインタビューをさせて頂きました。)

 

 

英風さん
こういうインタビューを受けるのは初めてだから、とても嬉しいよ!食べながらで全然良いよ!

 

naoto
ありがとうございます!早速なんですが、英風さんは一橋大学を中退されてアメリカに来られたと聞いたのですが、きっかけは何だったんですか??

 

英風さん
元々アメリカの大学に興味があったんだよね、浪人生時代に空き時間よく本屋に行っていて、そこでリベラルアーツという教育がアメリカ進んでいることを知ったんだ。その時、この教育を受けたほうが高い学力を身に付けられると思って、アメリカの大学に通おうって決めたよ。

 

リベラルアーツ教育とは・・・

学士課程において、人文科学・社会科学・自然科学の基礎分野 (disciplines) を横断的に教育する科目群・教育プログラムの名称

 

naoto
なるほど!アメリカの大学に行くことを決めていたにもかかわらず、一橋大学に進まれたのは何故だったんですか??

 

英風さん
理由は一つだけで、親を説得させるためでした。高校も進学校に通っていて浪人もしていたから、その結果として試験に合格することが親に留学を納得してもらう手段だと思っていた。だから、合格して2カ月通った後語学留学へ行き、その後時期を見計らって一橋大学を中退しました。

 

naoto
なるほど!周りからせっかく合格したのに、もったいないなどは言われませんでしたか?

 

英風さん
いい大学、いい会社にいきたいという人もいますが、僕はそれが最終的にたどり着きたいものでは無いと思っています。いい企業に入ってお金を稼ぎたい、面白いことがしたい、面白い人と働きたいというような本当の目的なはず。僕もそういう目的で大学を選びました。

naoto
たしかに、、日本の大学生はそこの本質を見落としている人が多いかもしれません、、自分にも当てはまります、、

 

アメリカへ行かれて

 

naoto
その後アメリカに留学され、リベラルアーツ教育を実際に受けられたんですね!

英風さん
そうだね!リベラルアーツ教育を受けて一番コンピューターサイエンスがおもしろいと感じたんだ。プログラミングってホント楽しいよ!!おすすめです!

 

naoto
プログラミングって聞くと理系ってイメージがあって、、文系の自分には遠い世界なイメージです、、

 

英風さん
プログラミングは理系の素養は要らないよ。話の論理が飛躍しないような普通のコミュニケーションができれば大丈夫!!

 

naoto
そう聞くと自分にもできそうです!!あと、英風さんが感じたプログラミングの面白さ教えてください!

 

英風さん
プログラミングを書き終えたとき、ジグソーパズルの最後のピースがはまったときのような感覚があって、それがすごく気持ちいいんだ。あとは今だと、自分が作ったシステムがAmazonの巨大な問題を解決している、何万人もの人が自分のサービスを使っていると考えると何とも言えない感情になるね。

 

naoto
なるほど、、満足感と自分の仕事の影響の大きさがポイントなんですね!その部分でも学生時代とAmazonに入ってで変化等はありましたか?

 

英風さん
実は大学時代は自分がすごい優れたエンジニアと思ってて天狗でした(笑)でもAmazonに入ると”すごい””のレベルが、すごいって思えないくらいレベルで、そんな人たちがたくさんいたんだ。スケールの大きい考え方だったり、その考え方にのっとったシステムが存在することもAmazonで初めて知りました。

 

naoto
やっぱりAmazonのレベルは桁違いなんですね、、現在のお仕事についてはどうですか?

 

英風さん
Amazonの高いレベル・整えられた環境の中で仕事に携われるのはすごく楽しいよ!将来はプログラミングシステムを作り、エンジニアたちに届けられるエンジニアになりたいと思ってるよ。

大学時代の友人とAmazonオフィス前のドッグパークでの一枚

相談・アドバイス

 

naoto
ありがとうございます!これは個人的な質問なんですが、自分達も来年に就職活動が控えているのですがやりたいことが見つからず困っています、、

 

英風さん
僕にとってもそれは難しいよ。自分の好きなことを仕事にできたらいいけれど、それが常だとは思わない。業界や仕事内容というよりも、仕事に休みが取れるかどうかなどを軸においてはどうかな。また、自分がどんな軸で予定を決めているのか考えてみたら良いかも、自分の価値基準とプライオリティーが分かるよ。

 

naoto
なるほど、、具体的にはどういうことですか??

 

英風さん
例えば友達との予定を多く入れている人は社交的で、結婚を考えている人は育休が取れるかどうかなど、自分がどういう風に生活しているかで決めたほうがいいのでは?僕は音楽を聴きながらぼーっとする時間を大切にしていて、その時間を作れる生活を送り続けたいと思っているよ。自分がどういう人間であるか考えてから就職するべきだよ。

 

naoto
ありがとうございます!!最後に日本に居る学生に対して、英風さんからアドバイスがあればお願いします!

 

英風さん
常に自分で考えることを意識して欲しい。両親や友人の意見は自分の決定を下すためのヒントのようなものだから。それを踏まえたうえで、リスクを取るなら早いほうがいいと思う。僕は大学入学前に、リスクを取って海外に来て、今はあまりリスクのない生活を送ってる。学生の時もそうだけど、周りの人たちと同じことをして、リスクを取るタイミングを先延ばしにしてしまいがちだけど、人間はどこかのタイミングでリスクを取らなければならないと思う。そのリスクを20歳でとるのか、30歳でとるのかでその後の人生は大きく違ってくる。

もちろんリスクを取ると、周りの人と違う生活になるけれど、そもそも人間一人一人違うのだがら、周りと違う生活をすることは当たり前のことだと割り切って僕は大学生活を過ごしてたよ。

 

naoto
アドバイスありがとうございます!日本にいる学生にとって、刺激となるお話をたくさんして頂きました、今日はお時間頂きありがとうございました!

日本からの短期留学生の方々に会社説明をされている英風さん@Amazon Go

最後に

 

naoto
今までインタビューさせて頂いた方々と比べ、英風さんは私たちと年も近いことがありとてもフレンドリーにインタビューをさせていただき、より自分に照らし合わせてお話を聞くことが出来ました。また、この後なんと初心者の私たちにプログラミングを教える機会まで頂きました!

 

またインタビュー前には、Amazonの中まで案内していただきありがとうございました!

Amazonオフィスに隣接する「Amazon Spheres」での一枚

 

常に自分自身を理解し、目的をもって、物事に取り組まれている英風さんには、プログラミングは難しい、海外就職は難しいという固定観念は間違っているのではないかと気づかされました。自分が何にを大事にしているのか、自分自身を理解することが自分の人生を豊かにするための、最初の一歩だと思いました。ではまた次回の記事をお楽しみに!

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    ABOUTこの記事をかいた人

    大阪大学経済学部を休学し、Bellevue Collegeにて留学中。高校からずっとハンドボールのキーパーをしており、顔面にボールがぶつかっても泣かない強い男である。マイブームはアメリカで出来た友達に関西弁を教えること