「THE SEATTLE 10」の起業家が勢揃いのイベントを潜入調査!

どうも、りょうです!日本への帰国日が決まり「残り少ない日数を充実させなければ!」とふんどしを締め直す毎日です!そんなわけで、FacebookやEventbriteで面白いイベントを狂ったように探しまくっていました。そしたら、見つけちゃったんです、このイベントを。最大の悩みどころはチケットの価格が25ドルもすることでした…。しかし!僕は「シアトルでしか経験できないはずだ!」と奥歯を噛み締めながら、チケットを購入し、イベントに潜入してきました!

THE SEATTLE 10が考える、起業場所としてのシアトル

開催場所のMOHAI(歴史産業博物館)

今回、僕が参加したのは「Lessons Learned from the seattle 10」というイベントです!「The Seattle 10」に選ばれたスタートアップのCEOが集まり、パネルディスカッションを行い、起業の経験を共有しようというイベントです。シアトルのMOHAI(The Musium of History & Industry)で開催され、200〜300人ほどの人が集まっていました!

まずは「The Seattle 10」の説明からしていこうと思います!僕は正直このイベントで初めて知りました!名前かっこいいですよね笑

 

MOHAIが選ぶ、最もホットなシアトルのスタートアップ10選「The Seattle 10」

The Seattle 10」は、MOHAIが主催する、シアトルで最もイケてるスタートアップ10社を選出するプログラムです。今年が5年目ということで、比較的新しいものみたいです。博物館がイケてるスタートアップを選ぶってなんだか新鮮な感じですよね!

毎年10社が選出されるそうですが、2017年の「The Seattle 10」がこちらです!

Amplero(AIを活用した、マーケティング支援ツールを開発するスタートアップ)
HaptX(VRと連動して、触れたものの感触や質感、重さ、体温などを実際に体感できるグローブを開発するスタートアップ)
Blocable(輸送したコンテナを、組み立てるだけで完成する、安価で手軽な住居を提供するスタートアップ)
Boundless(グリーンカード取得の際に発生する、煩雑な手続きを安価でサポートするスタートアップ)
Heptio(オープンソースプラットフォームKubernetesの導入、運用のサポートサービスを展開するスタートアップ)
Loftium(家を購入する際、一定期間Airbnbで寝室を貸し出し、利益の7割を同社に配分することに同意する代わりに、頭金の金銭的サポートをし、家の購入のハードルを下げるサービスを提供するスタートアップ)
Phytelligence(特殊なジェルを開発し、科学的な作物の栽培を実現しようとする農業系スタートアップ)
Vicis(アメフト向けのハイテクヘルメットを開発するスタートアップ)
Wrench(車を修理したい人とメカニックをマッチングするマーケットプレイスを提供するスタートアップ)
Xealth(治療プロセスのデジタル化を図るソフトウェアを開発するスタートアップ)

「The Seattle 10」の受賞を記念して作る、伝統の企業紹介ナプキン。シアトルのイノベーションの軌跡として、MOHAIが保存しているとのこと。

ワクワクするスタートアップが多いですよね!個人的には、Loftiumのサービスが面白いなと思います。知り合いの方が使っていたのですが、すごく少額で家が買えるようになるそうです!時間があれば、一つずつ紹介していきたいと思います!

それでは、いよいよイベントの内容について、触れていきたいと思います!

The Seattle 10のCEOが語る、シアトルのスタートアップエコシステム

今回のイベントでは、GeekWire共同創業者のJohn Cook、Creative Live(2013年のThe Seattle 10)CEOのChase Jarvis、Koru(2014年のThe Seattle 10)CEOのKristen Hamilton、Poppy(2016年のThe Seattle 10)CEOのAvni Patel Thompson、Xealth(2017年のThe Seattle 10)CEOのMike McSherryの錚々たる5名でパネルディスカッションを行いました。

左からJohn Cook(GeekWire)、Kristen Hamilton(Koru)、Avni Patel Thompson(Poppy)、Mike McSherr(Xealth)、Chase Jarvis(Creative Live)。

様々な話があったのですが、なかでもシアトルとシリコンバレーを比較して話す場面が非常に多かったです。どちらも、起業が盛んな都市として有名ですよね!その中で、いくつか面白い点があったので、ご紹介させていただきたいと思います!(正直に告白すると、会話が速すぎて全部は理解できませんでした!笑)

人間で比べるシアトルとシリコンバレー

まずは「」に関してです。これは聞く限り、両都市の間でかなり違う傾向があるようです。まずはシリコンバレー。ここには、多くの人がチャンスを求めにやってきます。だからこそ、シリコンバレーの起業家は、チャンスを求めてガツガツしている印象とのこと。一方、シアトルはもう少し穏やかなイメージで、起業家同士のコミュニティでも助け合いが多いそうです。

環境で比べるシアトルとシリコンバレー

続いて、働く「環境」についてです。これに関しては、シアトルの方が優れているという声が多かったです。シリコンバレーはとにかく家賃が高い上に、交通渋滞もひどく、かなりストレスを感じる環境のようです。しかも、自然が少ないですよね。一方で、シアトルは自然も多く、シリコンバレーに比べれば、家賃も安いので、より働きやすい環境と言えるそうです。

実際にシリコンバレーを離れ、シアトルに向かうという流れが少なからずあるそうなんです。ただ、シアトルも家賃は上がりつつあるし、渋滞も深刻になりつつあります。もしこのままシアトルが、快適さを失えば、また違う地域へ人材が流出していくということがあるかもしれませんね!

といった具合に、シアトルは人間も魅力的で、働く環境としても優れているから、スタートアップにはいい!みたいな感じで話してました。他にもたくさん理由はあるのでしょうが、ざっくりこんな感じで喋ってました。笑

起業家を目指す人たちへのアドバイス

そして、ディスカッションの最後には、パネリストそれぞれが起業家を目指す人に対してアドバイスを送りました!起業に興味がある人、必見ですよ!

Kristen Hamilton(Koru, CEO)
まだ解決していないことがあるにもかかわらず、ベッドで眠りにつこうとしているのならば、今すぐそれをやめるべき。徹底的に課題と向き合うこと。

Avni Patel Thompson(Poppy, CEO)
自分の頭の中にアイデアを留めているだけではなく、とにかく腹を決めて始めるべき。アイデアを描くだけなら誰でもできて、違いを生むのは腹を決めるかどうか。

Chase Jarvis(Creative Live, CEO)
自分が何者で、どんなことを成し遂げたいかを多くの人に対して表明していくこと。それを重ねることで、アイデアがブラッシュアップされ、より良くなるから。

油断していたら、XealthのMikeさんのアドバイスを聞き逃してしまいました!すみません!笑

どの起業家も「実際に行動に移す」という点を非常に重要視していますね!結局は意外とシンプルで、スタートアップを成功させるには、「自分のアイデアを実現するために徹底的に行動できるか」なのかもしれません。

参加してみて…

Ryo

個人的には、起業家の目線でシアトルとシリコンバレーを比べているのが非常に面白かったです!今回の話を聞くと、シアトルみたいに人や自然などの環境が優れた都市に起業家が流れていっているのでは?と感じますよね。確かに、コロラド州のデンバーやテキサス州のオースティンなど自然が多く、人材供給も豊富な都市はスタートアップのハブとして注目が集まっています。

一方で、シアトルの起業家はわざわざシリコンバレーまで資金調達にいくことが多いようです。お金はシリコンバレーという感じなんですね。そう考えると、シリコンバレーが廃れてきているというよりは「機能が分かれてきているのかな」という印象を受けます。

今回のパネリストの起業家は、みんなめちゃめちゃかっこよかったです!「自分が本当にやりたいことを見つけて、それに全ての時間と情熱をかけている」という感じで、すごくアツいんですよね。でも、立ち振る舞いはすごく落ち着きがあるんです。このバランス感がかっこいいんです!!こんな大人になりたい!

 

 

 

 

 

2 件のコメント

  • 帰国前にトップ10で特に興味のあった会社を各自が数ヶ月後の今みたいなフォロー取材をすると、米国のビジネススピードやダイナミックさ体験出来て面白いかも。

    • 貴重な意見ありがとうございます。
      大変参考になりました。
      この記事に限らず、以前に紹介したスタートアップのフォローアップ記事をコラム欄にて掲載していきたいと思います。

  • コメントを残す

    このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください