【音楽業界】アーティストが泣く時代は終わり!ストリーミングサービス

最近何で音楽を聴いてますか?僕はもっぱらYoutubeで音楽を漁ってます。タダですもん。しかし!!YouTubeでいくら再生数が上がってもアーティストにはほとんどお金がいきません。CDも売れなくなってきているし、みんながアーティストのお金にならないYouTubeで音楽を楽しんでいるんだったら音楽業界やばくないですか!?しかし、そんな音楽業界を救おうとしているスタートアップがあります。詳しくは後ほど、、、。

 

音楽業界の動向

実は日本の音楽産業の全体の売り上げは現在でもアメリカに次ぐ世界第二位です。そんな日本の音楽業界の売り上げの推移をまずは見ていきましょう。

  日本レコード協会 『日本のレコード産業 2017』を参考

、、、落ち込んでますね。注目すべき点は落ち込んでいるもののCDなどの音楽ソフトの売り上げの割合がまだまだめちゃくちゃ高い点です。これは世界から見るとかなり特質です。では世界の音楽産業の売り上げ推移を見て見ましょう。

*Synchronisation Revenueとは広告、映画、テレビ番組などで音楽が使われた際に発生する売り上げ

IFPI 『Global Music Report 2017』より引用

内訳をみるとCDなどのphysicalの売り上げの落ち込みは激しいです。音楽産業全体の売り上げは長い間下がり続けていましたが、2015年に1998年以来17年ぶりにプラスに転換し、2016年にさらに売り上げを伸ばしました。

内訳の中でデジタルの部分が大きく成長しています。デジタルの部分の中で、iTunesなどから音楽を有料でダウンロードする音楽配信サービスの売上はかなり下がって来ています。ではこの成長を支えているデジタルとはなんなんでしょうか?そう、それは音楽ストリーミングサービスです。

音楽ストリーミングサービスとは定額料金を払うことで音楽が聴き放題になるサービスです。ただし音楽ダウンロード型サービスは一度音楽を購入したらずっとその音楽を聴くことができますが、音楽ストリーミングサービスは定額料金を支払っている期間しか音楽を聴くことができません。

次のグラフは世界のストリーミングサービスの売り上げの成長率を前年比で示しています。

IFPI Global Music Report 2017 より引用

驚異的な伸び率ですね。みなさんもApple music, Google Play Music, Line Musicなどを使い始めている人が増えている実感があるかもしれません。しかし、世界で音楽ストリーミングサービスを制しているのはAppleでもGoogleでもなくスウェーデン生まれのスタートアップSpotifyです。2016年の9月から日本でもサービスが開始され、すでに馴染みのある人もいるでしょう。ストリーミングサービスを提供しているスタートアップを中心に急激な成長を遂げている音楽業界のスタートアップを見ていきましょう。

 

 

音楽業界のスタートアップ

音楽配信

音楽をユーザーに配信している会社です。ミュージシャンやレコード会社から音楽を配信するライセンスを得ており、ユーザーが音楽を選んでストリーミングや購入したりできるオンデマンド型とラジオのように音楽が自動で流れるオンラインラジオ型のスタートアップがあります。

音楽作成

プロから一般の人まで音楽を作るためのプラットフォームを提供しています。中には自動的に音楽を作るようなプラットフォームもあります。

アグリゲーター

アグリゲーター(Aggregator)は聞き慣れない言葉ですが、「収集する人」という意味です。ユーザーが音楽の管理やシェアをしたり、お気に入りの音楽やプレイリストを探したりすることができるプラットフォームを提供しています。

アーティストサポート

アーティストとファンをつなげたり、音楽ストリーミングサービスなどから得られる収益を管理したりしてアーティストをサポートするスタートアップです。

 

 

スタートアップ会社

Spotify (スウェーデン、 2006) 調達金:$2.06B  (音楽配信)

2016年に日本でもサービスが開始したSpotify。世界でも1億人以上のユーザーがいます。Apple MusicやNetflixなどのように月額料金を払って提供されているコンテンツが利用し放題(サブスクリプション型)になります。しかし、このSpotifyのすごいところは無料会員でも曲がフルに聞けて、時間制限なく利用できるところです(ただし、曲はシャッフル再生されるので、アーティストやプレイリストを選ぶことはできますが、曲を選ぶことはできないところが辛いです)。楽曲数も洋楽を中心に4000万曲以上とApple music や Google play music を上回ります。日本でサービス開始直後ということで邦楽の取り揃えは少ないですが洋楽好きにはたまらないサービスです。

Spotifyは無料会員からは広告収入、有料会員からは定額料金を得ていく「フリーミアム」というビジネスモデルです。Spotifyが音楽業界を救うとされる由縁が二つあります。まずは無料のプランを用意することで今まで違法にダウンロードされた海賊版の音楽を聴く人がその無料プランを利用し始めたことで海賊版ユーザーが減りました。次に、SpotifyのライバルとなるのがYoutubeのようなユーザーが動画や音楽をアップロードしていくサービス(UUC)ですが、youtubeの再生回数とアーティストの利益が割に合わないことが問題視されています。

 

IFPI 「Grobal Music Report 2017」 を参考

IFPI 「Grobal Music Report 2017」 より引用

一人当たりのユーザーから得られる利益がSpotifyだとUS$20に対してYouTubeはUS$1に満たないらしいです、、、。つまり、提供された音楽に対するユーザーの対価(お金)が平等ではないということです。音楽業界が今後も発展していくためにはレコード会社やミュージシャンに音楽の対価がきちんと還元されなければなりません。以上の点よりSpotifyは音楽業界を救うと言われています。僕もタダで音楽を聴きまくっていたことをちょっぴり反省しています。

 

Sumule (アメリカ、2008)調達額:$144M (音楽作成)

みんなカラオケ大好きですよね。僕はヒトカラで気持ちよく歌うのも好きですが、やっぱり友達と一緒にデュエットしてると猛烈に楽しいです。しかし、もしあなたの憧れのあのアーティストとデュエットできるとしたらどう思いますか?最高じゃないですか!?そんな夢を実現させるのがSmuleが提供している「Sing! Karaoke by Smule」というアプリです。

 

Shazam (ロンドン、2000)調達額:$143M (アグリゲーター)

CMやお店で流れている音楽を聴いて、あっこの曲なんていう曲だろうって思っても、何の曲かわからずにモヤモヤしてしまうことありませんか?

このShazamというアプリを使えば、スマホにその曲を聴かせるだけですぐに曲を特定してくれます。さらに、歌詞や関連する曲をオススメしてくれたりするのでとても便利です!

 

BandPage (アメリカ、2009) 調達金:$28M(アーティストサポート)

まずアーティストはBandPageのプラットフォームに音楽作品、グッズ、ライブチケットなどの情報を登録します。するとその情報がBandPageが連携するSpotifyやYoutubeをはじめとした様々な音楽サービス上に記載されてプロモーションできるサービスです。2016年にYouTubeに買収されました。

 

 

 

まとめ

今後もストリーミングサービスは音楽産業で大きな成長を遂げていくと思われます。日本はCDの売り上げの割合がまだまだ高い国ですが、CDの購入目的は単純に音楽を楽しむためというより、所有欲を満たしたりCDに付随してくるもの(握手券やグッズ)を手にいれるためだったりと多様化しているため、ストリーミングサービスによってCDの売り上げが取って代わられる可能性は低いんじゃないかと思います。むしろ、ストリーミングサービスによって多くの人が音楽を楽しむようになってCDの購入意欲やライブへの参加意欲が高まるとアーティストにもより多くの報酬が行き渡るため、さらに音楽業界が盛り上がっていく可能性があります。今後の日本の音楽業界の動向を占うためにも、いち早くストリーミングサービスが流行りだした海外の音楽業界の動向に注目ですね!

 
   
   
   
   

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