スカパーが車の開発のお手伝いをするそうです。
なんのこっちゃと思われた方、読んでください。
衛星放送の「スカパー」が次世代カーの開発に参入!
有料放送事業などを手がけるスカパーJSATは、大容量のデータを安定して送ることができる衛星通信を活用して車をインターネットにつなげ、さまざまなサービスを提供する「コネクテッドカー」の分野に乗り出すことになりました。
スカパーJSATは将来、成長が期待されるこの新たな分野に参入することになり、衛星通信を活用することで場所を選ばず、大容量のデータを安定して送ることができるとしています。
また、車に取り付けるアンテナは、アメリカのベンチャー企業が開発した厚さ5センチの薄い平面型のものを使い、走行中も自動で衛星を捉え、情報をやり取りします。
スカパーJSATの事業担当者は「はじめに救急車などの緊急車両向けにサービスを提供していく。今後、通信衛星の用途が広がっていくことで、私たちの暮らしも変わっていく」と話しています。
(NHK NEWS 「スカパーJSAT コネクテッドカー分野に進出へ」 より)
衛星通信・衛星放送事業を手がけるスカパーJSATが「コネクテッドカー」の分野に進出するとのこと。
スカパーが次世代カーの分野に参入!?
「有料放送」のイメージが強いスカパーですが、次世代の車「コネクテッドカー」とはどのように関わっていくのでしょうか。
記事でも少し触れられていますが、「コネクテッドカー」とは、インターネットに接続される(connected)ことで、様々な情報サービスを受け取ることのできる次世代の車だそうです。
インターネットへの接続で可能になる走行管理により、安全性向上やエネルギーの効率化、また新しい車内エンターテイメントの登場も期待されているみたいです。
自社の保有する通信衛星による通信技術を活用して、成長の期待される「コネクテッドカー」の開発に参入するんですね!ぬぁ〜るほど!
しかし、今回ぼくが一番気になったのはこの部分。
“車に取り付けるアンテナは、アメリカのベンチャー企業が開発した厚さ5センチの薄い平面型のもの”
アンテナは厚さ5センチの薄い平面型?
そんなんあんの!?
アメリカのベンチャー企業?
なんで企業名は隠すの!?
隠されちゃうとどうしても知りたくなるものです。
ってことで早速調べてみました!
アンテナの常識を破壊した平面型アンテナ!「Kymeta」
どうやら記事で言及されている”アメリカのベンチャー企業”はKymeta社のようです。今年の3月上旬に、スカパーJSATが同社との戦略的業務提携と出資を発表しているため、まず間違いありません。
Kymetaは、独自のアンテナ技術を用いて、小型化・平面化されたアンテナを作っています。
従来のお椀型のアンテナは、パラボラアンテナと呼ばれています。アンテナと聞いて、ぼくたちがまずイメージする形のものですね。
しかし、あらゆるモノがインターネットにつながるIoT時代が謳われる今日、情報を送受信するためのアンテナは小型化を求められるようになりました。
そこで注目を浴びたのが、Kymeta社の平面型アンテナです!
2012年の同社のスピンオフ時には、なんとあのビル・ゲイツ氏が1200万ドルもの出資を行なっています!おそるべし!
さらに、同社はスカパーJSATよりも先に、トヨタとの共同開発をはじめています。昨年のデトロイトモーターショーにおいて、共同開発をした燃料電池コネクテッドカー「MIRAI」を実験車として発表しています。
また、自動車分野だけでなく、航空機・船などへも利用されうることから、移動する通信プラットフォームとして今後も期待されています。
なんでもかんでも通信や!
近年、自動車も含め、ますます多くのものがインターネットに接続されるようになっており、その影響で需要の拡大している通信技術に革新をもたらすようなスタートアップにはたくさんのお金が集まっているようです!
スカパーJSATやトヨタのように、他の分野で活躍する大手企業は、このようなスタートアップと提携することで、今後成長が見込まれる分野に参入しています!
また、個人的におもしろいと思ったのは、宇宙の商業利用が自動車業界にまで拡大してきているということです!上でも述べたように、あらゆるモノがインターネットにつながろうとしている今日、宇宙空間からの衛星通信の利用はさらに拡大し、「宇宙」がより身近な存在になってきています!
もうすでに、ぼくたち人間は地球の中だけでは生きていけなくなっているのかもしれません!!
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