コーチング・人脈作りの達人!Kyoko Morimuraさん【BOEING】

今回はボーイングでTalent Management Specialistとして、幹部社員の後継者育成などを行われているKyoko Morimuraさんにインタビューをさせて頂きました!文系出身でゴリゴリ理系の会社で働かれているKyokoさん、かつては「ネットワーキングの女王」と呼ばれていたこともあり、コネクションの作り方についても教えて頂きました!

まずは簡単なキャリア紹介から!

Kyoko Moriyamaさん

高校を卒業後、ロンドン、ケニア、サンディエゴの大学で学び、2年生終了時にニューヨーク州立大学に編入され、心理学について学ばれる。大学卒業後、ミネソタ州にあるWilson Learningという企業研修の会社でリーダーのアセスメントと育成のプロジェクトマネージャーとして働かれ、その後宇宙、防衛業界のノースロップ・グラマンに4年ほど勤務。6年前にワシントン州シアトルのボーイングに入られました。

 

 

アメリカに来た理由

Naoto
一番初めにアメリカに行こうと思った理由は何だったんですか?
Kyokoさん
昔から海外が身近にある生活だったんです。両親は日本で仕事をしてたんですが、共に仕事相手がアメリカの人だったりして、子供のころからその環境が当たり前に存在してました。
Naoto
じゃあ昔から海外の大学にも行きたいという思いが強かったんですか?
Kyokoさん
ぼんやりとは思っていましたが、大学受験は日本の大学をとりあえず受けました。当時は、個人の興味や将来の夢よりも、「出来るだけ偏差値の高い大学に行く」というのが多くの受験生が期待されていたことでした。でも私の場合、日本の大学に行く目的が見当たらず、受験勉強のモチベーションが低かったこともあり、受けた大学は全滅でした。そしてある日、新聞の広告で世界4都市にキャンパスのある大学があることを知り、一気に夢が広がりました。未知の世界で自分で生き方を決められることにわくわくしたのを覚えています。早速応募し、入学することになりました。
Naoto
当時は海外の大学に行かれるのは珍しかったんですか?
Kyokoさん
そうですね、当時はバブル期、子供の数もかなり多くて受験競争が激しかったです。今よりも多様な生き方が受け入れられていなかったような気がします。なので多くの高校生たちは、家族や社会が期待する人生を生きることに一生懸命だったと思います。そういう時代でした。バブル期だったこともあり、夏の短期語学留学は流行っていました。ただ、海外の大学で学位を取得するまでの留学をする人たちは、かなり少数派だったと思います。

質問中!!

大学以降について

Naoto
大学卒業後はどういったキャリアを歩もうと考えていたんですか?
Kyokoさん
大学では心理学を学んでいたので、卒業後にOPTと呼ばれるインターンシップで、精神病を患う人たちが社会復帰するまでの間、共同生活をするグループ・ホームで仕事をしていました。やってみて、自分には合わないことに気づきました。その後進路を変え、同じ心理学でも企業で使われる心理学、社員と企業がともに成長することに貢献したいと思いました。
Naoto
アメリカで働いてみてどのようなことを感じましたか?
Kyokoさん
まず、自分で自分のキャリアにオーナーシップを持つことの重要性に気づきました。具体的には、最初に努めた会社から、不況の影響がまだ強かった2009年に解雇されたのがきっかけです。転職活動をしなければいけなくなり、アメリカにおけるネットワーキング、人脈作りの重要性に気づきました。
Naoto
僕たちもインターンシップを探すのに結構苦労したんですが、正社員として働くってなると更に大変ですよね、、
Kyokoさん
かなり大変でしたね、地道にLinkedInで繋がりを増やしていって、最終的にはネットワーキングを通して知り合った人から次の仕事を紹介してもらいました。アメリカでは85%の仕事が人脈で決まると言われているので、珍しいことではないんですね。

ネットワークを作る秘訣とは?

Naoto
Kyokoさんは「ネットワーキングのクイーン」と呼ばれていたと聞きました!Linkedinでコネクションを作る方法を是非教えていただきたいです!
Kyokoさん
Linkeinでコネクションを作る上でまず大事なことは、初めから仕事をもらうために会うのではなく、自分のことをまず知ってもらうという目的で相手と話をすることです。一人一人と話をし、各自に仕事を探していると伝えていき、その人たちからまた新しい知り合いを教えてもらうということを地道に続けていきます。
Naoto
ネットワーキングのミーティングで、いつも持って行っていた紙(サマリー)があるんですよね、良ければ見せていただきたいです!
Kyokoさん
レジュメとはちょっと違って、求めるジョブタイトルとかスキル、興味のある会社などを端的にまとめた一枚の紙を用意してました。サマリーは、ネットワーキングの前にあえて送らずに、会ってからフランクな雑談(イントロダクション)の後に、自分の経験や興味のある分野をまとめてきたので、これを見ながらお話をさせてもらってもいいですか?とさっとテーブルに出す感覚で使ってもらえると良いかと思います

サマリーの見本を大公開!!

Naoto
サマリーを用意しておくことでやはり印象は変わりますか??
Kyokoさん
サマリーを用意しておくことで、”organized” な人だという好印象を与えます。そのあとは、このサマリーをもとに2-wayの会話をします。ここはあくまでもプレゼンになってしまわないようにします。間を置いて、相手に意見を求めたり、相手の経験を聞いてみたりします。例えば、Roleの話をするときは、相手の人の会社にこういうRole があるかとか、似たRoleがあるかとか、そのRoleはどういう仕事なのか、相手はそういうRoleと接点があるかなどなど。そして、ネットワーキングの最後に、他にコネクションを取れる相手を紹介してもらうのが大切です。あとは事前の準備が一番重要です、しっかりリサーチを行い、質問を用意していくのが必須ですね!
Kyokoさん
これらは、重要なHow-Toです。ただ私が一番心がけているのは、ネットワーキングは「人と人との真の繋がりと作る」ということです。お互いが平等で助け合える関係性を常にイメージしています。たとえ相手が大企業のバイズ・プレジデントだったとしてもです。そもそも、私のために時間を割く必要のない人達が私と会って何か私の助けになりたいと思ってくれている、まずそこに感謝ですね。就活中でも、相手のためにできることは沢山あります。

例えば、相手が興味を持ちそうな記事をシェアする、コネクションを紹介する、一緒にブレーンストーミングをするなどです。就活のためのネットワーキングだと思うと、気が重くなるかもしれませんが、色々な人と繋がりを作っていくことを楽しんでみてください。ネットワーキングで必ず仕事が得られるという保証はありませんが、助け合える関係性を心がけていれば、将来に宝となる人脈に恵まれると思っています。

Naoto
ありがとうございます!僕も就活に向けてこのサマリーを作ってみたいと思います!

1時間30分くらいお話して頂きました!ありがとうございました!

 

まとめ

今回はKyokoさんのキャリアについて、またネットワーキングについて教えていただいたことについて書いていきましたが、日本でも転職が珍しいことじゃなくなっていって、ネットワーキングの重要性はさらに増えていったんじゃないでしょうか?僕もLinkedInを使って連絡を取ることが多いのですが、今回教えていただいたことを忘れずに活動していきたいと思います!!

【執筆者情報】福井直人

大阪大学経済学部を休学し、Bellevue Collegeにて留学中。高校からずっとハンドボールのキーパーをしており、顔面にボールがぶつかっても泣かない強い男である。マイブームはアメリカで出来た友達に関西弁を教えること

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ABOUTこの記事をかいた人

大阪大学経済学部を休学し、Bellevue Collegeにて留学中。高校からずっとハンドボールのキーパーをしており、顔面にボールがぶつかっても泣かない強い男である。マイブームはアメリカで出来た友達に関西弁を教えること