Googleアシスタント 間もなく30言語に対応へ
BY NAT LEVY on
Googleは自社のAIシステム「Googleアシスタント」で大きな勝負に出る。対応言語を追加し、さらに携帯電話メーカーと手を組んで端末の機能を深化させ、同じくAI機能を持つAmazon社のAlexaに対抗するのだ。
来週バルセロナで行われるMobile World Congressに先立ち、Googleは、Googleアシスタントの対応言語数が、年内に現在の8言語から30言語となることを発表した。これにより、Googleアシスタントは全てのアンドロイド使用者の95%をカバーすることになると言う。
さらに、Googleアシスタントは年内にマルチリンガルにもなる。設定の変更をしなくても、複数の言語を超えた処理が可能になる。例えば、ある家庭でひとりが英語を話し、別のひとりがスペイン語を使っても、Googleアシスタントは両方の言語を識別し、彼らの会話を成立させることができるのだ。
Alexaに対するGoogleの最大の武器は、アンドロイドプラットフォームである。Googleは、デジタルアシスタントをどのようにスマートフォン端末に導入するかという部分において、Amazonをはるかに凌いでいる。
Googleは今から一年以上前から複数の端末メーカーと共働してきたと言う。新しいMobile OEMプログラムは、スクリーンがオフのときにもGoogleアシスタントにアクセスするなどの深化した機能を端末に導入し、パートナーである共働先のメーカーを助けることになる。また、端末の利用者が自身の電話やプランの情報を得る目的で利用するように設計されたAssistant Carrierプログラムというものもある。
Googleは、位置情報に基づいたリマインダー機能、そしてルーティーン機能を追加する。昨年明かされた構想には、「ひとつの動作の中に5、6個の指令を紐づけする」というものがあったが、数週間中に6つのルーティーンをこなせるようになる。つまり、一日の始まりから仕事場への行き帰り、家で過ごす夕方以降の時間帯に至るまで、ひとつの動作に対し、紐づけされた最大6つの細かな指令をこなしてくれるようになるということだ。
(2018年2月23日『Google Assistant will soon speak 30 languages and detect which languages people are speaking』より全文和訳)
和訳:あさみ
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