「最高の環境に最高の待遇。ここで働きたくない人は絶対にいないだろう。」それが僕がインタビューを終えての率直な感想です。
時価総額が世界で第4位のアマゾン。今回はそんなアマゾンのシアトル本社で働く若干22歳の新卒社員にお話を伺いました。この話を聞けば海外企業への就職への憧れが増すこと間違いなし!!
今回のインタビュー相手
テンイチ・リュウ(Tenichi Liu)さん
中国で生まれる。3歳から12歳までを日本で過ごし、家族とともにアメリカに移り住む。マカレスター大学で経済学とコンピューターサイエンスを専攻し、在学中に日本の投資銀行でインターンを行う。ボストンキャリアフォーラムでアマゾンジャパンの内定をもらったが、本社での勤務をアマゾン社員に直談判し2017年夏からシアトルのアマゾン本社でファイナンシャルアナリストとして勤務している。
インタビューの前にはテンイチさんにアマゾン本社を案内していただけました。
社内にはさまざまなゲームがあります。(Work hard, Play hardがモットーの会社らしいです。)
エレベーターでも壁はホワイトボードです。またエレベーター内にはボタンがありません。外にボタンが設置されています。その方が効率が良いそうです。
廊下にも資料が貼られてます。パワポだとデザインに時間がかかるためプレゼン資料はほとんどワードでつくるそうです。効率化です。
絶滅危惧種の植物を集めた球場のミーティングオフィス「スフィア」は近日完成予定。
レジのない食料品店「Amazon Go」。残念ながら社員の方しか入れません。
追記: 2018/5月13日現在では、一般の方も入れるようになっているのでシアトルに来た際は、
是非足を運んでみて下さい。
Amazon GOのレポート記事はこちら⬇
それではインタビュー行ってみましょう!!
まずはテンイチさんが新卒でアマゾンの新卒社員として就職するまでの経緯を教えてください。
まずボストンキャリアフォーラムでアマゾンジャパンのインターンシップを獲得して、6ヶ月のインターンシップを経て内定を獲得したんだ。だけど俺はアマゾンのシアトル本社ででてくる新しいアイディアに関わって働きたかったんだ。だからアマゾンの偉い人と交渉したら、簡単にいいよーって言ってくれて本社で働くようになったね。
そんなに簡単に本社で働く交渉をできるものなんでしょうか。
俺はグリーンカード(アメリカの永住権)を持ってたのが大きかったと思う。だけどエンジニアで働くならアマゾンはビザの取得をサポートしてくれるよ。
しかし、なぜアメリカで働けるように交渉をしたのでしょうか。
俺はもともと本社で働くことに意味があると思ってたんだ。日系の企業で働くなら日本で働きたかった。でも日本とアメリカの企業を比べた時に圧倒的にアメリカの本社の方が待遇が良かったからこっちに決めた。
なるほど。やはりアメリカの会社は待遇が良いのですね!ちなみにお給料っていくらぐらいいただいているんですか。
アマゾンには入社した時点でもらえるサインオンボーナスをいうものがあるんだ。それとベースの給料、アマゾンからもらえる株、全部を合わせると1000万を下回ることはないね。エンジニアだったら1500万くらいになる。アメリカには給料を交渉する風習もあるからもっともらっている人もいるよ。社会も知らない若造がそのくらいもらっているというのが今のアメリカで起こっていることなんだ。
(年収の話に耳を傾けるきよみ。)
すげえ!!他にアマゾンで働いていていいと思うところはありますか?
昇格のスピードがとにかく早い。毎週マネージャーとのミーティングがあるんだけど、半年以内の昇格を見据えて今何をするべきなのかという話がリアルに出て来る。実際に実力さえあれば昇格のスピードは日本とは比べものにならないと思うよ。
あとは勤務時間がゆるいことかな。俺のチームでは朝9:45に出社して夕方5:30くらいに退社してる。日本は会社に残らないといけないという雰囲気があるけど、ここではやることをやっていたら帰っていいし、むしろちゃんと休んでるか上司に聞かれることもあるよ。
アマゾンで働くいちばんの魅力はそういった待遇面のことなんでしょうか。
たしかに待遇はいいし、昇格も早いけどアマゾンで働いていて一番良かったと思うことは、世界の第一線で世界を動かしている実感があることだね。経理に関わっているから売り上げもよく見るんだけど、アマゾンはとんでもない金額の利益を出している。そしてアマゾンは未来のビジョンを持っていて日々そこに近づいている。以前はお店でモノを買っていたけど、今ではインターネットでモノを買うことが当たり前になっている。でもアマゾンが見据えているのは声でAIに買い物をさせる未来。その未来を実現させるためには問題が山積みで本当に大変。だけどアマゾンのビジョンはとてもワクワクするものだから喜んで貢献したいという気持ちになれるんだ。社員がワクワクすることを会社が提供できることってすごいことだと思う。
いいところばかりじゃないですか。外資系は実力主義なイメージなのですが、アマゾンはどうでしょうか。
アマゾンでは仕事のパフォーマンスが悪いと社内の教育プログラムにいれられる。それでもパフォーマンスが改善されなかったらクビにされるよ。一般的に毎年仕事のパフォーマンスが悪い、下5%の人がクビにされると言われているよ。だから当然クビにされるプレッシャーは感じながら働いているよ。
なるほど。ここまでの話を聞いて日本の企業よりもアメリカの企業での働き方のほうがよっぽど魅力に感じてしまします。テンイチさんは日本の企業でのインターンシップも経験されておりますが、日本の企業の働き方のどんなところがいいと感じますか?
日本の会社の文化的なところでとても好きなところは上司が飲みに誘ってくれるところ。アメリカでは家族との時間を大切にする人が多いから、飲みに誘われることはほとんどないよ。アメリカの働き方は家族持ちの人にはとても良い環境だけどね。あと日本で働いていて感じたのは同期の同僚との仲の良さが異常なこと(笑)。それがあるだけで俺は幸せだったよ。
(社内にはビールサーバーがありました。インタビュー当日も会議が終わった後社員同士でたくさん飲んでいたそうです。飲みに行かなくても社内で飲める環境があるようなかんじです、、、。うらやましい。)
話を聞いていてアマゾンに入社をしてみたい気持ちがどんどん湧いてきます。しかし、アマゾンに入社できるのは限られたごくわずかな人材だけだと思います。テンイチさんはどんな学生生活を送っていたのですか?
大学へはサッカー推薦で入ったから、サッカー漬けの生活だったよ。授業行って、サッカーの練習して、仮眠して、勉強して、寝て、学校行くの繰り返し。
(結構ふつうの学生だったのかも。これは僕にもアマゾン就職のチャンスはあるんじゃないか!?)
就活時に面接官にウケたテンイチさんの経験はなんでしょうか?
ビジネスコンテストにけっこうでてて、そこで入賞したっていうのが面接官が興味をもってたよ。
(やっぱりすごい実績を持っていた泣)
それにしてもアマゾンの社員にインタビューということで相当身構えてたのですがテンイチさんはとても気さくで話しやすい方でした。
おわりに
今回アマゾンでの働き方や待遇を聞いてやはり夢があるなあと感じました。しかしインタビュー中にテンイチさんは何度も日本に帰りたいと言っていました。日本にいた方が幸せだと思うけど、合理的に考えて待遇が良いアメリカで働いているともおっしゃていました。たしかに海外で働くことは華があるかもしれない。しかし、アメリカに留学して改めて感じます。日本はやはり食事は美味しい、公共交通機関は素晴らしい、人もいい。なので最後この言葉で締めたいと思います。
日本最高!!!
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