“Smart”と聞いて何を思い浮かべますか?レストランでさっと椅子を引いてくれるかっこいい彼氏?それとも世界を股にかけるビジネスマン? 2017年にもなるとSmartという形容詞は車にさえついてしまう時代になりました。みなさんの心の声、聞こえてきます。『Smartな車って一体何なんだー!!!』
自動車企画第二弾!(「電気自動車」はこちら!)本日はSmart carについてご紹介しましょう!
Smart carとは
Smart car とはIT技術や高性能技術によって、高度な安全性と省エネルギーを持ち合わせた近未来型自動車のことを指します。具体的には車間距離の維持などの操作支援、歩行者や障害物に対する自動ブレーキの作動、ネットワーク経由での道路交通情報のリアルタイム取得などが挙げられ、通信機能と情報処理機能が車の機能の一つとして組み込まれています。
【自動運転レベル定義】
”Smart” は ①賢い ②活発な ③きちんとした などの意味を表す英単語ですが、実は ④精密で高感度な、センサーに反応する という意味もあり、機械に対しては”高性能な“という意味で使われているようですね。ガッテン。
Smart carの代表的なビジネスモデルは以下の通りです。
自動運転車
この頃流行りの自動運転車。みなさんもよくご存知だとは思いますが、改めて定義をすると、「人間が運転操作を行うことなく、レーダーやカメラを使って周りの状況を判断し自動で走行する自動車」のことを指します。ちなみに2017年現在までに販売されているのは自動運転レベル定義におけるレベル3(走行環境のモニタリングなど)までで、法規制の観点から完全な自動運転車は2017年現在、どこの国においても発売されていません。
運転支援
運転支援とは運転者による操作をベースとして行われるもののことを言い、適正な車間距離の維持や、自動ブレーキなどが挙げられます。
情報通信システム
車載アプリケーションによる様々なシステムを総括して情報通信システムと言い、車内のカメラによって身長を識別し、座席位置の自動調整機能や音楽、TVプログラムの自動設定などが挙げられます。
では、それぞれのスタートアップについて見ていきましょう!
スタートアップ紹介
自動運転車
- Ouster(2016, アメリカ)
Ousterは、2016年にできたばかりの非公開のベンチャー企業で、ロボット工学を活かした無人機や自律型車両などのハードウェアだけでなく、コンピュータビジョンのためのロボットアプリケーション向けの次世代センサーなどのソフトウェアの開発も行っています。
運転支援
- WayRay(2012, スイス)
WayRayは自動車のための最先端のAR技術を提供しており、WayRayのホログラフィックナビゲーションシステムであるWayRay Navionは運転手の目の前の道路にフロントガラスを通してナビゲーション情報を投影することで、特別な眼鏡やヘッドギアなしに実際のAR体験をすることができます。またスマートドライビングアシスタントであるWayRay Elementは、燃費や走行パターンなどのデータを収集、分析し、それらの情報を運転行動に関する統計に変換することで、運転者のパフォーマンス向上に寄与しています
もう1つ!面白いスタートアップがあったのでご紹介!
- SELKA(2011, アメリカ)
SELKAの提供するGenieCamは事故回避のためのインターネット接続ビデオシステムで運転者の視線の方向や目の閉じ具合などをもとに警告を行います。また緊急支援要求や駐車車両の保護、事故の証拠ビデオデータ、運転手の運転操作分析などをを行います。
(http://geniecam.org/Products/GenieCam/genie_cam.html)
情報通信システム
- Wasalny(2010, エジプト)
Wasalnyは交通のクラウドソーシングのアプリを提供しており、エジプトだけで50万件を超えるダウンロード数を達成、さらに他の国への展開を行っています。WasalnyのアプリはGPSを使って車の平均速度の測定を行い、交通状況の予測を運転者に通知をします。 また運転者は手動でトラフィックレポートを追加することで、他のユーザーの道路状況を示す写真を確認することができます。これらによって運転者は道路の交通状況をリアルタイムで知ることができ、交通渋滞を避けるための最善のルートを調べることができます。
不特定多数の人の寄与を募り、必要とするサービス、アイデア、またはコンテンツを取得するプロセスのことを指し、スタートアップ企業の資金調達のために使われる。
まとめ
日本国内のSmart car の開発は?というと道路交通法の規制を背景として、あくまで運転を支援するレベルに留まっていますが、内閣総理大臣の安倍首相は2020年の東京オリンピックまでに自動運転の実現化を目指す意思を表明しています。
しかし課題も多く残されており、Smart car の1つであるテスラのモデルSは公道を走れるまでに開発が進んでいましたが、2016年5月、運転支援システム「オートパイロット」作動中に大型トレーラーと衝突。モデルSを運転していたドライバーが亡くなるという痛ましい事故がありました。自動運転だから100%安全というわけではないことを認識しなければなりませんね。利便性と安全性を兼ね備えたPerfect carの登場に期待が高まります。
本日の野望:4ヶ月で +5kgのだらしのないbodyをSmartに改造する。 (この間まで”痩せたい”という英語が分からず “I want to be smart!”とひたすら言っていました。正しくは”I want to lose my weight.” だそうです。英語って難しい。 )
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