車の整備士を自宅に派遣!シアトルの車修理スタートアップ「Wrench」

どうも、りょうです!最近、友達が乗っている車がガンガン故障しています。道路上でいきなりエンジンが止まったりするらしいんです。怖すぎますよね!乗ってる側だけじゃなくて、周り走ってる方も怖いですよね!車はやはり定期的にメンテナンスしていないと恐ろしいなぁと思うわけです。でも、メンテナンスってめちゃくちゃ面倒なんですよね…。

車の整備士を自宅まで派遣する「Wrench」

そんなお悩みを解決するのが、シアトルのスタートアップ「Wrench」です!この企業は、アプリ一つで熟練の車整備士を自宅に派遣するというサービスを展開しています。つまり、わざわざ自分の車を整備工場まで持って行って、メンテナンスする必要がなくなるわけなんです!「車修理版ウーバー」と呼ばれてるそうです!でた、〇〇版ウーバー!このWrenchという企業、2017年の「THE SEATTLE 10」に選ばれた、シアトル注目のスタートアップなんです!

Wrenchの車修理の様子。(WrenchのYoutubeから引用)

アメリカの自動車整備工場って、都心からすごく離れたところにあったりするんですよね。僕の友人も結構な時間をかけて、工場まで行って、整備士に車を見てもらっていました。長距離移動が多くて、車も傷みやすい上に、中古車の売買が盛んなアメリカでは、めっちゃいいサービスだなあと思いました。

Crunchbaseの情報によると、創業は2015年で、既に約520万ドル(約5億7千万)もの資金をベンチャーキャピタルから調達しているようです。現在は、シアトル、フェニックス、サンディエゴ、ポートランドでサービスを提供しているとのこと。

アメリカの車修理市場の市場規模は約6.8兆円

これってどれくらいの需要がだろう?ってことで、調べてみました。市場調査会社IBISWorldの調査によると、アメリカ国内の車修理市場の規模は約630億ドル(約6.8兆円)とのことです。かなり大きい市場ですね!

なんと、この市場では単独で10%以上のシェアを確保しているブランドはまだないらしく、各ブランドが王者の枠を必死に奪い合っている状況のようです。もしかしたら、Wrenchがその手軽さを売りに、一気に躍り出てくるのかも知れませんね。

しかし!もちろん、このでかい市場を見つめているのはWrenchだけではないんです。Wrenchと同様のモデルでサービスを展開しているのが、「Your Mechanic」と「Fiix」です。Your Mechanicは2012年創業で、既に2400万ドル(約26億円)の資金調達を済ませているシリコンバレーのスタートアップです。一方Fiixは、2017年のYコンビネーターのプログラムから生まれた、新星スタートアップです。

かなり競争が激化している分野であることがわかりますね!ちなみに、日本の車修理市場の市場規模は、経済産業省の資料によると、約4兆円程度だそうです。アメリカの方が圧倒的に大きいのかと思いきや、意外と大きい市場ですよね!

それでは、いよいよWrenchのサービスについて、じっくり見ていきます!

アプリ一つで、車の整備士を自宅やオフィスに呼べる、手軽さと使いやすさ

Wrenchは、アプリまたはウェブサイト上から、オンラインのフォームに自身の車の情報と状態を入力し、修理またはメンテナンスを依頼することができるサービスです。

ウェブサイトの入力フォーム。車の情報を記入し、希望するサービスを選択していく。

「自宅とかオフィスにわざわざ、整備士を呼びつけるわけだからお高いんでしょう?」と思いません?実は、そんなことないんです。Wrenchによると、カーディーラーで車を修理するよりも、3割ほどお安いらしんです!だいたい自動車修理工場と同じくらいの値段とのこと。なら呼びますよね!笑

しかも!安いだけではなく、時間の節約にもなるんです!整備工場に行って、修理の間待っていると結構時間かかりますね。Wrenchならば、この移動+待機時間を、平均で2.4時間も減らせるというのです。アメリカなので、整備工場が遠いという背景もあるかも知れませんが、すごい時間の節約になりますよね!

僕は疑り深いので、まだこのサービスに決定的な弱点があるのではないかと思っています。話が良すぎます。そして、思いました。「もしかして整備工場に比べて、サービスの幅が狭いんじゃないの?派遣な分、設備も不十分になるし!」

確かに現時点では、サービスの幅はかなり限定的なようです。しかし、今後資金を調達し、整備士の雇用が進めば、サービスの幅も増えていくようです!Wrenchのサイトの「サービス」の項目を見る限り、現在提供しているサービスの種類が約50個のみで、今後100個ほどのサービスを追加していくようです。

アプリを触って気付いた、事前に価格が分かる安心感

ものは試しということで、早速Wrenchのアプリをダウンロードして、使ってみました。僕自身は、車を持っていないので、アポをとる寸前のところまで進めてみました。

Wrenchでは予約する前に、Quote=見積価格を算出してくれる。

車の車種と年代、そして希望するサービスを入力すると、見積価格を算出してくれるんです。個人的には、これが一番ありがたいです!車の修理って、普段馴染みのないことなので、相場がわからず、サービスが適正価格なのかもいまいちわかりません。そう考えると、これってめちゃくちゃ安心ですよね!

しかも、支払いもアプリ上で完結させることができるので、非常に楽ちんですよね。一点気になるのが、修理の途中で、申告していた内容と車の状態が異なり、サービスの内容を変更せざるを得なかった場合です。つまり「こりゃあ、おもったよりひどいねぇ」っていう状態になった時の価格設定をどうするかということです!誰か教えてください!笑

そして、チップも払う必要がないそうです。その代わり、整備士の評価を高くつけてあげてねという感じみたいです。Uberの仕組みと似ていますね。ちなみに、整備士は5年以上の整備経験があり、Wrenchの審査を通過した、信頼できる人たちだそうです。

日本でもWrenchのビジネスモデルは流行るのか!?

(Ryo)

シアトルのスタートアップWrenchはいかがでしたか?僕はとにかくめちゃくちゃ便利だなと感じました!アプリ上で、全てを安心して進めることができるというのは非常に魅力的です。車の修理にかかわらず、修理やメンテナンスが必要な物に関しては、同様のプラットフォームがたくさん出てきそうですね。

さて、日本でWrenchのモデルは流行るのでしょうか?僕がパパッと調べた限り、日本の企業でこのビジネスをやっている会社が見つかりませんでした。同じモデルのYour Mechanicは2012年に創業して、日本のメディアでも取り上げられているので、日本で事業をやる人が出てきてもおかしくないですよね。

僕は個人的に、日本は国土が狭いからあんまり必要じゃないのかなと感じました。近くにカーディーラーや整備工場がある環境なので、特別困っていないのかなと。という非常に浅い考察です。誰か詳しい方がいたらぜひ教えてください!笑

車修理スタートアップ「Wrench」に関する記事はこちら

ドコモも参入?クルマは「所有」から「シェア」の時代へ

孫正義が認めるAI搭載のドライブレコーダー、Nautoとは??

【自動車業界】大注目の彼が筆頭!「電気自動車」

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください