最近のニュースで頻繁に取り上げられるビットコインの過熱と暴落。なんだか分からないけどビットコインって流行ってるし、すごい!そう思っている方も多いのではないでしょうか。実は、本当にすごいのはビットコインではなくその仕組みを支える「ブロックチェーン」という技術なんです。ブロックチェーンは、「インターネット以来の革新的な発明」と呼ばれ、今後の動きに注目が集まっています!
この記事は「①ブロックチェーンの仕組みとその特徴」「②注目分野とその最新動向」の2回に分けてお伝えしていきます!今回は第1弾「ブロックチェーンの仕組みとその特徴」について解説します。
【ブロックチェーンとは?】
ブロックチェーンとは「分散型台帳技術」のことです。と言われても、理解することは難しいので、「分散型」と「台帳技術」の2つの要素に分解して説明していきます!!!
「分散型」
分散型とは「中央管理者」が存在せず、個人間で取引が行われることを指します。お金の送金を例にとって考えてみましょう!中央集中型の場合には、「銀行」が中央管理者となり、個人のお金を集約した後、個人に再分配します。一方、分散型の場合には、銀行のような中央管理者が存在せず、個人間でお金の取引が完結します。すなわち、取引における中央管理者の必要性を排除したのが「分散型」システムです!!!
「台帳技術」
台帳技術の説明をする前に、「ブロックチェーン」という言葉を想像していただきたいです!文字どおり、幾つかの「ブロック」が「チェーン」でつながっているイメージ。このブロック1つひとつが「台帳」と言われるものです。この台帳に、取引データが記録されます。そして、この台帳は連続性を持って「チェーン」で繋がれています。
ここまでの説明でブロックチェーンが何たるかをご理解いただけたでしょうか!正直わけわかんないですよね!そこで、ここからはブロックチェーンの特徴を混じえながら、「インターネット以来の革新的な発明」と呼ばれる理由を説明していきます!
「ブロックチェーンの3つの特徴」
大きく分けてブロックチェーンの特徴は3つ。「高度なセキュリティ」「情報・取引管理」「分散型取引」です。
「高度なセキュリティ」
すごいんです。ブロックチェーン上においては、情報の改ざんが実質的に不可能になるんです!下の図を参考にイメージしていただきたいです。複雑な関数と暗号技術が活用されている上に、すべてのブロックがチェーンで繋がれています。そのため、1つの取引情報の改ざんを行なおうとした場合、チェーンで繋がるその他のブロックの情報も迅速に書き換えなければならないんです。この観点からブロックチェーンは高度なセキュリティを持つと言われているんです!
「情報資産の取引管理」
ブロックチェーンはまた、情報資産の取引管理において注目を集めています。中でも、最もホットな分野の1つは「音楽著作権」です。従来の著作権管理では、レコード会社や放送事業者など多くの関係者が関わるため、権利の所在が曖昧でした。また、関係者が多い分、著作権の管理にコストがかかっていました。ブロックチェーンは、この問題を解決するかもしれないんです。
アーティストは、自身の楽曲の著作権情報をブロックチェーン上に記録します。この場合、ブロックチェーン上で楽曲の購入代金や関係者への収益配分が行われるため、取引の透明化が期待できます。また、管理自体がブロックチェーンによって自動化されるため、管理コストの削減も見込まれます。アーティストは自分の楽曲を自分で管理できるようになるんです。このように、情報資産の取引管理を簡易化、透明化することが期待されているんです。
「分散型取引」
これは初めにも述べた通り、中央管理者を必要としないシステムのことを指します。社会には、特定の組織や権力に支配されては困るものが存在します。なぜなら、それらの中央管理者が万が一でも停止した場合に、甚大な損害を被る可能性があるからです!
電力を例にとって考えてみましょう。現在は電力会社が中央管理者となり、家庭への電力供給を統制しています。しかし、電力会社のシステムに不備があった場合どうなるでしょうか。恐ろしいことに、電力の取引が停止することになります。しかし、ブロックチェーン上で、電力の消費量など情報の取引を記録し、分散的に管理することができたらそのリスクを大幅に減らすことができるんです。実際に、電力分野でのブロックチェーンの活用は始まっており、分散型取引に大きな注目が集まっています!
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