Monica Nickelsburg – Jan 9, 2018 9:59 AM
ジェフ・ベゾスのもとで2年間、利益を生み、成長を続けるワシントン・ポスト
ワシントン・ポストは、素晴らしい一年を過ごした。この新聞は、メディア業界が置かれる厳しい状況にもかかわらず、デジタル版の購読者数を倍増させ、デジタル広告からの収入を増やし、2年連続の収益性を達成した。
Axiosが入手した資料から、ワシントン・ポストの編集者、フレッド・ライアン氏は、スタッフへのEメールでその成果を褒め称えたことが分かった。ライアン氏は2016年末に同様の発表を行い、大量のジャーナリストを雇用し、技術を倍増させることを約束した。ワシントン・ポストは2013年に、AmazonのCEO、ジェフ・ベゾス氏に2億5000万ドルで買収された。
ライアン氏は、この利益は、ワシントンD.C.本社を拡大し、編集チームを800名以上に増やし、技術への投資を続けることを助けると語った。
同氏は「ニュースと技術の提携は、私たちの成長を加速させる」と従業員に語り、同社のニュース編集室は「ストーリーテリングツールの最新の進歩を活用した、イノベーションのための実験室」だと表現した。
伝統的なジャーナリズムも、同紙の成長の鍵を握っている。同紙が発表した、10代女性に関するロイ・ムーア氏の衝撃的な経歴調査は、25年ぶりのアラバマ州の民主党議員選挙に繋がった。
今日の最も豊かな人物と謳われるベゾス氏は、ポストの編集作業に関しては干渉していない一方で、デジタルニュースの出版作業を行う根本的な部分に焦点を当てている。昨年のNewsPaper Conferenceでは、彼の所有権は「慈善活動ではない」と述べた。そして「私としては、独立したニュースルームを持つ健全な新聞は自立しているべきだと考えている。それは達成可能なことであると考えます。そして、私たちはそれを達成しました。」と語った。
(2017年1月9日『Washington Post profitable and growing for two years under Jeff Bezos’ ownership』より全文和訳)
今回は、自分がジャーナリズム専攻ということでこの記事を訳してみました!ベゾスのワシントン・ポスト買収はすごく気になっていたのですが、日本のメディアだと最新の情報が見つからないんですよね。
ベゾスというビジネスの大天才のもと、メディアビジネスの構造自体が見直され、健全な媒体として蘇っていっているんですね。テクノロジーを駆使しつつ、新しい形でニュースを配信していこうという挑戦の時期であり、目が離せませんね!