みなさんどうもこんにちは!最近インターンを始めたので、ほぼ毎日シアトルダウンタウンに通っているのですが、そこで改めて気付いたことがあります。それは、至るところにシェアサイクルが停まっているということ!それも、一種類だけではありません!昼夜問わず、多くの人々がそのカラフルな自転車たちを利用しています!
日本でも、ドコモやLINE、メルカリなどの有名企業が参入を発表し、話題になっていることはもうみなさんご存知ですよね。しかし、そこで私たちは思いました。いろんな企業が同じようなサービスを展開してるけど、結局どれが一番便利なの?どこのが一番お得なの?と。
ということで、今回はみおかとゆうまでシアトルにあるシェアサイクルを実際に利用し、どれが優れているのかを検証してみました!!
シアトルのシェアサイクル
シアトルで目にするシェアサイクルのほとんどが、ofo、LimeBike、Spinの3社です。
中国で生まれ、今世界中でサービスを展開しているofoですが、シアトルでは他の2社に比べて台数が少なく、また以前の記事で使い方を含めてご紹介したことがあるので、今回はLimeBikeとSpinの2社を比較し、その勝者に「最強のシェアサイクル in シアトル」の称号を与えたいと思います!
LimeBike
LimeBikeは、シリコンバレーで立ち上がったアメリカ発のスタートアップです。ofoと同様に、自由に乗り捨て可能なシェアサイクルサービスを提供しています。設立されたのはなんと昨年の1月。そこから恐ろしい速さで成長を遂げ、昨年の10月には5000万ドル(約56億円)の資金調達を行い、その企業価値はおよそ2億2500万ドル(約252億円)にも達したと言われている、今アメリカで大注目のスタートアップのようです。
昨年6月にノースカロライナ大学でサービスを始めた後、ダラス、シアトル、ロサンゼルスに拠点を広げ、現在はアメリカの16都市と9つの大学でサービスを展開しているとのこと。シェアサイクル市場に突如現れたスーパールーキーって感じですね!
Spin
Spinも、LimeBikeと同様に、アメリカで生まれたスタートアップのようです。Spinの前身であるSkinny Labs社は2016年の10月に設立され、LimeBikeの設立とほぼ同時期の昨年1月にシェアサイクル事業を開始しました。その後、3月に社名を現在のSpinに変更したようです。こちらも、アメリカ北部を拠点に、自由に乗り捨て可能なシェアサイクルサービスを展開しており、アメリカにおけるシェアサイクル市場のパイオニア的存在であると言われています。
このように、まさにライバル関係にあるLimeBikeとSpin。それでは実際に利用してみて、白黒はっきりさせてやりましょう!
実際に使ってみた!
気になる利用料金は?
まずはそれぞれのアプリをダウンロード。日本のAppleアカウントからどちらのアプリもダウンロードできました。
アカウントを作って早速ログイン!Facebookやメールアドレス、電話番号などを用いて、どちらも簡単にアカウントを作成することができます。
利用し始める前に必要となるのが支払い方法の設定です。どちらもアプリ内にお金をチャージする必要があります。
LimeBikeでは、「5ドル」「10ドル+1回無料」「20ドル+3回無料」からチャージする金額を選択することができます。
一方Spinでは、「5ドル+1回無料」しか選択肢がありません。
しかし、気軽に数回だけ使いたい場合や観光などで使用する場合では、少しづつチャージしたいですよね。5ドルで一回無料ライドがつくSpinの方が少しお得かもしれません!
Spinが1点先制!
どちらも30分1ドルというなんとも手頃なお値段設定。シェアサイクル、本当に安いんです。しかし、ここで学生の方に朗報です。LimeBikeにはなんと学割が用意されており、学生の方は30分0.5ドルで利用できちゃいます!半額です!
ここでLimeBikeが1点追加。同点に追いつきます。
ちなみに、どちらも月額制も用意されているため、毎日の通勤などで頻繁に利用する方に向けたプランも用意されています。
シアトルでの台数は?
設定を終えたら、アプリのマップから自転車の置かれている場所を確認し、自分の近くにある自転車を探します。
ご覧の通り、LimeBikeの数がすごい。ほぼ同じ尺度のマップでこの差は圧倒的です!台数が多ければ、それだけ好きなところで乗れる可能性も高まりますよね。
さらに、LimeBikeのマップの中に、お金のマークが混ざっていることに気づかれましたか?実はこれ、フリーライドがゲットできるチャンスなんです。このマークの付いた自転車に5分以上乗れば、フリーライドがもらえちゃいます。少し遠くてもこのマークを見つけたらぜひ探したいですよね。
台数では、LimeBikeの圧勝!さらに1点追加で逆転です!
Let’s Share-Cycling!
乗りたい自転車を決めてその場所まで向かったら、ロックを解除します。どちらも、自転車に付いているQRコードを読み取るか、掲載されたパスコードを入力することで解除できます。簡単ですね!解除が終わればいよいよシェアサイクリングスタートです!
乗り心地はどちらも快適でした!しかし、それぞれの自転車の細かい所に目を向けてみると、注目すべき違いがありました。
まずは、ギアです。LimeBikeが5段階、Spinが3段階で調節可能でした。
次は、アクセサリーです。なんとLimeBikeにはスマホホルダーが備え付けられていました!これは、観光客などの土地勘の無い人にとって非常にありがたいですよね!実際、私たちもスマホのマップでナビを利用しながら走ることができ、とても便利でした。
ちなみに、ofoは4段階ギアでスマホホルダーはありませんでしたが、ドリンクホルダーがついていました!なるほど!
シアトルは日本に比べて、道路の幅が広く、中心部では自転車専用レーンが設けられている箇所も多いので、とても乗りやすかったです。ただ坂が多いのは難点ですね笑
自転車の機能でも、LimeBikeが勝利!さらに1点追加です!
利用後の情報は?
目的地に到着したら、自転車を停め、ロックをして終了です。利用後は、アプリにてそれぞれ以下のように、走行距離や走行時間などの情報が表示されます。LimeBikeでは、利用料金は表示されませんが、その代わりになんと消費カロリーや二酸化炭素の排出抑制量が表示されます。これは、女性の方や環境配慮意識のある利用者にとってすごく嬉しいですよね!もちろん、残高はアカウントページから確認することが可能です。
利用後の情報の充実度でもLimeBikeが勝利!ここでダメ押しの1点が入ります!
勝敗は…
4対1でLimeBikeの勝利!シアトル最強シェアサイクルはLimeBikeです!
比較結果を以下にまとめてみました。
これだけ高機能の自転車を、好きな時に、好きなところから好きなところまで、30分たったの110円程度で利用できるってすごい便利ですよね!
今回は、スーパールーキーLimeBikeの勝利でした!しかし、今後SpinがどのようなサービスでLimeBikeと戦っていくのかにも注目です!
最後に
めっちゃ便利で快適でした!日本でも利用したい!雨が多いし、坂道も多い上にすでに交通機関が充実しているシアトルでさえ多くの人が利用しているので、日本でも普及が進めばたくさんの人が利用するに違いないと思いました。また、個人的にはLimeBikeのボーナス自転車システムに感動しました!回収コストのかかりそうな場所に停められた自転車にボーナスをつけることで、利用者に移動してもらいやすくなると考えられるからです!日本では、放置自転車が問題視され、シェアサイクル事業者と自治体の間で調整がうまくいっていないということをよく耳にしますが、中国やアメリカのやり方をそのまま輸入するのではなく、日本に合わせたシステムを採用して、使いやすいシェアサイクルが普及してほしいと思います!
簡単!安い!便利!で多くの人が利用したくなるのも納得のクオリティでした。レンタルとかって地味なデザインが多いイメージだったので、ポップなカラーで可愛いデザインも女子としては嬉しかったです!それにシアトルのLimeBikeでは、最近電動自転車も運用を開始したとか。これでシアトルの坂もへっちゃらです笑 一年前私が来た頃はまだ全然見なかったシェアサイクル、一年での変化が大きいスタートアップの面白さを実感しました。次は何を試そうかな….!!!