データサイエンスを用いて手術をもっと効率的に。【Geekwire】

ワシントン大学から医療技術のスタートアップが登場。データサイエンスを用いて手術をもっと効率的に。

今週月曜、ワシントン大学発のスタートアップ企業がまた一つ増えた。Perimaticsという病院を対象にデータサイエンスに基づくソフトウェアを提供する会社である。

当社はカリヤニ・ヴェラガプッディ氏とバラ・ナイル氏によって共同設立された。ヴェラガプッディ氏は元マイクロソフト社員で、ワシントン州ベルビュー市に拠点を置くデータコンサルティング会社「Winigent」の創立者だ。また、ナイル氏はワシントン大学の教授で、SAM(医療現場にて瞬時の判断を補助するソフトウェア)の発案者である。当社にてヴェラガプッディ氏はCEOを、ナイル氏は課題解決企画長を務めている。

Perimatics/カリヤニ・ヴェラガプッディ氏

Perimatics社の目標はデータサイエンスを利用した機器を使うことで、病院の利益率および治療成果を上げることだ。特に彼女たちが注力しているのが患者の回復過程を含む、手術に関する事柄である。

SAMは彼らが提供しているシステムの一つである。手術中に患者の容体をリアルタイムで分析し続け、術後回復に影響するような大きな決断をする医者たちを支える。当社はこのSAM システムについてワシントン大学から認可を受けている。

Geekwireのメールインタビューにてヴェラガプッディ氏は、Perimatics社はWinigent社から資金として100万ドルを調達した、と述べている。また当社はマイクロソフト社のスタートアップ部門とも提携を結んでいて、プログラムの面で援助を受けている。さらに、マイクロソフト社スタートアップ部門の責任者であるジム・ブリジミティス氏が顧問として参加している。

 

マイクロソフト/ヴェラガプッディ氏

「ヘルスケア業界は、変わり続ける政策や高度な医療技術の需要拡大、イノベーションや新技術の到来に伴って、見直し地点に立っている。」「Perimatics社メンバーとの最初の会議で私が知ったのは、将来的に患者の情報に関して全てデジタル化が可能になるということだ。」とブリジミティス氏は述べている。

Perimatics社には「Periop Optimizer」「Periop Insights」といった他商品もある。「Periop Optimizer」は機械学習のアルゴリズムを利用して、病院の手術室管理をサポートする。また、「Periop Insights」は患者のデータからパターンを分析する。

当社はCoMotionと呼ばれるワシントン大学の「協同イノベーションの中心地」から生まれた。過去10年以上の間にこのCoMotionは126以上ものスタートアップ立ち上げに貢献した。

CoMotionの最高指導者であるヴィクラム・ジャンドハイアラ氏はこう述べた。「私たちのイノベーション開発チームでは、調査と組織の橋渡しをすることで調査チームを支えています。サポート内容は多岐にわたっていて、β版ユーザーによる 技術の批准や、CoMotionイノベーション財団 による資金援助やコールター財団の助成金、認可サポート、専門家からのアドバイスの提供等をしています。」

(2017年11月20日 Geekwire 『Health tech startup spins out of Univ. of Washington, aims to make surgery more efficient with data  science』より全訳)

サイバーダイン社

カルテだけでなく、リアルタイムで患者の容体まで電子化するとは……!VRやロボット技術も発達していますし、そのうち遠隔手術が当たり前になるのかもしれませんね。

個人的にこれで思い出したのが、USJでのサイバーダイン社(ターミネーターのアトラクション)のプレゼンです。

遠隔手術を始め、人工知能によるTV チャンネルの自動選択、運動機能向上コンタクトレンズなど、それは無理でしょ〜と思っていたものたちが確実に実現へ近づいています。ちょっと怖くなってきますね。

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