宿泊施設不足でホテル増設?!
JR京都駅の南側でホテルの開発計画が相次いでいる。京阪ホールディングス(HD)は2019年をめどに200室規模の宿泊特化型ホテルを新設する。建て替えを計画中の京都JA会館(京都市)も、新たにホテルを併設する。京都ではインバウンド(訪日外国人)が急増するなか、ホテル不足が深刻化。まとまった土地が少ない駅北側から南側に開発がシフトしている。
観光立国を目指し、インバウンド獲得に乗りだしている日本。安倍政権も「2030年までに在日外国人旅行者数3000万人を超えることを目指す」という成長戦略を掲げています。けれどどれだけ魅力的な観光地を持っていても、その日に泊まる場所がなければ、せっかくの旅行も台無しになってしまいますよね?
どうして宿泊施設が不足するのか
ここ数年、国主導の観光政策に伴って観光立国になるための努力をしている日本。最近では空港における標識を世界基準のものに変えるということも行われました。が、東京・大阪・京都11都府県ではインバウンドの受け皿となる宿泊施設が足りていないというのです。。。
政府は宿泊施設不足の対策として、受け入れ余裕のある旅館や地方への勧誘を行っています。訪日客にとっても日本型の文化体験をできる旅館宿泊へのニーズはあると言われています。しかし実際は、食事時間の柔軟性不足や温泉をはじめとする公共入浴施設への抵抗等の理由で敬遠されています。また旅館側の語学に対する対応不足などの理由等もあり、なかなか外国人利用客の増大は見込めていません。
近年は、ホテルではなく民宿といった事業形態もでてきていますが、今回は、今ある宿泊施設を最大限有効活用するためのスタートアップを紹介したいと思います!その名もHotelFlexです!!!
HotelFlex
このスタートアップを一言で言うならば、チェックインとチェックアウトをいつでも可能にする宿泊施設の管理システムを提供しているウェブサイトといったところです。
右図のようにホテルは昼夜において、圧倒的な稼働率の違いがあります。そこでこのサイトはチェックイン・チェックアウトの予定時間に対して、フレキシブルに対応しようとすることで、時間による空室を少なくしようとしています。
例えば、あなたがただ寝るためだけにホテルを利用したいとき、深夜にチェックイン、翌朝7時にチェックアウトができ、なおかつ料金が利用時間に呼応して安くなったらどうでしょうか?
宿泊客にとって、チェックインやチェックアウトの時間は貴重な旅行時間における大きな制約になります。またホテルにとっても、部屋の回転数を高めることで利益増大が見込めます。両者にとっていいことが多いんです。
まとめ
ホテルのチェックインとチェックアウトの時間をフレキシブルにすることで、現存するホテルによる訪日外国人の受け入れ数を増やすことができるかもしれないこのサービス。観光地周辺は土地が限られていて、新たにたくさんのホテルを建設することは難しいです。駅前においても同じです。
今までのままの経営をしていてはすぐに限界がきてしまいます。民泊のような新しい宿泊事業も始まりました。このようなタイミングでこそ、新たな経営スタイルを模索することが重要なのではないでしょうか?観光立国を目指す日本におけるホテル業界の分岐点が、今来ているのではないでしょうか。
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