ターゲットは小・中学生の起業家の卵!?家族で起業!【GeekWire】

女性とその子供たちが次世代の起業家を育成

スミスさん家が休暇を取り、旅行に行った時の写真。(写真提供:スミスさん家)

スージャン・スミスさんは起業というものは素晴らしい探究だと考えました。彼女は子供達から様々なことを学びました。

スミスさんの二人の子供はZ世代です。「この世代はより独立心を持っている傾向があり、ソーシャルメディアやアイコンからスタートアップビジネスの成功を見てきています。」「そして彼らは恐れていません。彼らには、これやってみたい!といったような姿勢があります。」とスミスさんは語ります。

これやってみたい!はまさにスミスさんたちがしていることです。スージャン・スミスさんと息17歳の子であるドウグラスさんは、ベルビューに位置する教育スタートアップであるKuriousMindsの共同CEOです。12歳の息子であるジョナサンさんはこの企業のテクノロジー担当です。この3人全員がCEOです。そして子供達の父であるダウさんはMicrosoftの事業開発幹部であるとともに、彼らのアドバイザーです。去年、4人はKuriousMindsを立ち上げました。

 

 

最初に開発したプログラム名はYoung Sharksです。子供達にビジネスの始め方の基礎、ビジネスプランの立て方、投資家に向けてのアピールの仕方を含みます。

「アイディアに溢れているんです。しかしターゲットに応えるために、それらのアイディアを、価値を付与する何か意味のあるものにしていく過程が子供達にとって難しいのです。」とスミスさんは言います。

このプログラムは小学校高学年、中学校をターゲットにしています。スミスさんによると、学校には若い起業家にとって、選択肢がほとんどないということです。

 

 

二人の息子達はすでに他のベンチャー事業を開始しています。ドウグラスさんは中学2年生に向けてチューターのビジネスを開始していて、ジョナサンさんはフィルターとAI自動エサやり機という2つの水族館用の製品を開発しました。前者の製品は2016年のシアトルミニメーカーフェアにて展示され、後者の製品は今年同フェアで公開されるようです。

 

 

スージャン・スミスさんはDrPepper/7Up、Anheuser-Busch、AT&T、そしてMicrosoftにて製品開発、マーケティングの幹部として勤めていました。スミスさんは新製品や新事業を立案する手助けを行っていました。

ドウグラスさんがYoung Sharksの教育課程開発、どのデジタルツールが生徒に適しているかを見定める事に関して重要な役割を担っているとのことです。スージャン・スミスさんとドウグラスさんで共同でプログラムを教えています。この二人はほとんどの時間共同作業をしているそうです。

 

 

「私たちは家族です。私たちそれぞれが情熱を持っています。彼には情熱がありますし、私にも情熱があり、時々落ち着くする必要があります。そして時々、夫が審判のように私たちの間に割って入ります。」と語るのはスミスさんです。

 

 

母の日である今回は、GeekWireの特集の1つであるStartup Spotlightにスミスさんを取り上げました。スミスさんにいくつか質問をしてみました。

 

私たちの両親でも理解できるように、あなたがしていることを説明してください。
私たちの使命は、Z世代の人々が、自信を持った未来の起業家世代になる手助けをすることです。

ヒラメキがあったのはいつ?
私はいつも、何か衝撃的なものを作り上げることと、家族として末長く続くことを夢見ています。

KuriousMindsの共同CEOである母スージャン・スミスさんと息子ドウグラスさん(写真提供:KuriousMinds)

ベンチャーキャピタル?エンジェル投資家?自己資金?
私たちは自己資金でビジネスを行っています。教育コーチングのクライアントから、デザインやYoung Sharksプログラムのデリバリーに対して資金をいただいています。この事業は私たちにとって2つ目のスタートアップです。落ち着いたペースでより強固な基盤を作ることを決意しています。

秘訣は?
子供達の事業への深い関わりが、z世代にとって効果的な学習スタイルを考えるにあたってユニークな視点を提供してくれます。加えて、若い生徒の起業を手助けしてくださる専門的なメンターやコーチの方々で構成される強いローカルなコミュニティーを構築しています。

今までで最も良かったアクションは?
コミュニティーにいるパートナーと協力することは成功に不可欠です。プロジェクトベースの実証的な起業プログラムを市役所、教育機関、ホームスクール、キャンプ主催者に提供しています。それぞれのコミュニティーの生徒に合ったプログラムを構成します。

今までで最も大きな失敗は?
家族とともにビジネスを行うということは機会と困難が伴います。忠誠、信頼、共通の価値観は私たちの関係を強固にします。もちろん、困難もあります。ビジネスから生まれるストレスやプレッシャーは家族関係に影響を与えます。ストレスを最小限にとどめると同時に、家族としてビジネスを行っているという利点を得るために、それぞれの強みを活かすことを学びました。

「十分な検証が伴わないアイディアは、ビジネスを行うにあたって役に立たない。」

ビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグ、ジェフ・ベゾス、ともに働くとしたら誰?
ビル・ゲイツです。ビジネスの成功だけではなく、教育を通しての機会を提供する慈善活動は人々に大きなインスピレーションを与えました。彼の偉業は、私たちは誰のために働くのかという観点から、多くのことを語っています。ビル・ゲイツとメリンダ・ゲイツの、人々の人生に影響を与え、より良い世界を創り上げるために投資をするという献身さを、私たちは敬愛しています。

チームビルディング活動は?
家族で料理をすること。お気に入りの料理を即席で作ったり、韓国料理やメキシコ料理を混ぜて料理したりしています。

人を雇う時に最も重要視しているのは?
起業への好奇心、創造性、情熱、子供達と働くことに対しての共感と成功です。

起業しようとしている人々へのアドバイスは何かありますか?
十分な検証が伴わないアイディアは、ビジネスを行うにあたって役に立ちません。計画はクリティカルに行い、実行に移すことが重要です。顧客やパートナー、競合やあなたの周りにいる人から学ぶことに積極的になること。彼らからのフィードバックに感謝すること。

2018年5月13日「Startup Spotlight: Mom starts education company with sons to spark next-generation of entrepreneurs」より全文和訳

原文:Lisa Stiffler

 

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【執筆者情報】

佐藤伸介

千葉県に生を授かり、幼少期から高校まで宮城県で過ごしたのちに青森県の大学へ行く。北上し続けていたらいつの間にかシアトルにたどり着き、いまに至る。次の目的地はどこになるのでしょう。東北地方の観光を盛り上げたい。

 

 

 

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shinnsukesatou

千葉県に生を授かり、幼少期から高校まで宮城県で過ごしたのちに青森県の大学へ行く。北上し続けていたらいつの間にかシアトルにたどり着き、いまに至る。次の目的地はどこになるのでしょう。東北地方の観光を盛り上げたい。