さて!今回は前回に引き続き、アメリカで公認会計士として会計事務所を立ちあげられた、佐藤由美子さんのインタビューを行って参ります!
前回は、主な経歴、アメリカで働くことについてお伺いしてきました。
今回は佐藤さんの今後のヴィジョン、日本の若者に伝えたいことをお伺いしていきます。
それでは参りましょう!
退職後の人生設計
正直なところ、今の仕事を一生のものとは考えていないです。プロフィットを追求するビジネスは、あと15年ほどでしょう。現役からさがって個人で「ありがとう」と言われることだけやりたいですね。
そうゆう意味で、NPOなどはとてもいいと思います。なぜなら、本当に信念があるなら辞めたいと思うことがないと思うから。もし自分でやるならAbuseされた動物(よくある犬猫だけでなく、馬など大きな動物も)を助けるような事業をやってみたいですね。
日本の若者にOptimismを持ってほしい
何事に対しても、Optimismをもつこと。これから20代30代の時期は誰でも社会的なプレッシャーを感じやすく、人と比べてしまい、人生において暗くなることも多い時期です。今になって気づいたのは、平家物語でも言われているように、何事に対しても、つねに悪い事しか起こらないなんてことは絶対にないということです。必ず波があります。
結果が悪くとも、やれることをとにかくやって、胸を張って、「何とかなるさ」というOptimismをもって外を歩いていると、自ずと目線が上がって視野が広がる。かなり古い漫画だけど、「キャンディキャンディ」みたいに。
そうしていると人からのアドバイスが聴こえ、チャンスやネットワークの種が見え、必ずいいものに出会えます。
何をやっても駄目だと思っているとあるものは見えず、聴こえるものも聞こえず、いいものはやってきません。
そうですね。「自分は人よりも劣っている」という引け目は必要ありません。なんとかなる、と考えると、すべてがうまくいくんです。いい事も悪い事も必ずある、それだけです。
アメリカと日本の「評価方法」の違い
そうなんです。その点アメリカ人は違う。みんなすっごく自信があるんです。小さな時から親や教育の現場で、”You’re the best”と言われ続けます。100点とった結果ではなくて、60点を取るためにどれだけ頑張ったか、そのプロセスを評価されます。
日本ではどんなに頑張ろうと、入試などでは1から100番までは合格で、不合格の人はみんな同じ評価といったこともよくありますよね。
結果に意味を見出す日本に対して、プロセスに意味を見出すアメリカ。
例えば社会に出ても、いかに早くやったか、自主的にやったか、チームに貢献したか。こういったところも評価されます。その点で時に評価されるには自分をアピールすることや、Negotiationも時には必要だったりするんです。自分勝手に結果だけ出した、というだけでは評価されなかったりするんです。
大切なのは「その会社の人たちと働きたい」と思うかどうか
そう。だからこそ私は、キャリアを選択する上で、給料の高さや知名度ではなくて人と人とのフィーリングが合うかどうか、「この人と働きたい!」と思うかどうかを選択基準にしていたので、給料の低い会社を選んだこともあります。
良い大学を出ると、無意識に自分のプライドとすり合わせて働く場所を選んでしまっていたりする人も多いと思います。
でも、プライドに固執せずに、毎日楽しく働くことを選んだほうが、いいものに出会えることもあります。極端にいうと、大きくて給料の高い企業じゃなくとも、私たちはどこででも働けるでしょ。たとえ小さな田舎の会社だとしても、そこでいかに○○をよくするか。どうやったらうまく○○できる?といったことをおもしろいと思いながら働いている人もいますよね。その人たちはストレスを感じながらプレッシャーと戦っている人たちより幸せなんじゃないでしょうか。
おわりに
佐藤さん、ありがとうございました!
20代という時期は、周りと自分を比べてついつい焦ったり、落ち込んだりすることも多い時期です。
そんな人たちに1人でも、佐藤さんのメッセージが届きますように・・・
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執筆者情報
村上明日香
立命館大学政策科学部4回生を休学してアメリカで留学中。大阪生まれ大阪育ち。日本でスタートアップの人事・webマーケティングの長期インターンを経験し、渡米してシアトル周辺のビジネスを勉強中。絶望的な足腰の弱さだが好きなことはダンス。現在ダンスサークルの立ち上げに奮闘中。
【執筆者情報】
山中 苑
大阪大学外国語学部を休学し、Bellevue Collegeにて留学中。和訳記事にて『本日のニッチな英単語』コーナーを細々と担当している。渡米するまでシアトルをシドニーと呼び間違え、アラスカはアフリカにあると信じていた。マイブームは格言集め。