さて、本日よりシェアリングエコノミー特集のSTARTです!
まず初めに、シェアリングエコノミーの定義から確認しましょう。
シェアリングエコノミー協会によると、ネットのプラットフォームを介して、個人間で貸し借りや売買を行うCtoC、もしくはBtoBサービスを、“シェアリングエコノミーサービス”と呼び、それを提供する企業を“シェアリングエコノミー企業”と定義しています。「スペース」「移動手段」「モノ」「お金」「スキル」の5つに分類され、例えば、民泊は「スペース」のシェアに該当しますし、ライドシェアは、まさに「移動手段」のシェア。フリーマーケットは「モノ」、クラウドファンディングは「お金」、クラウドソーシングや子育てなどは、「スキル」のシェアに分類されます。
引用元: https://share.jp/interview/share2017/
そこで、今回の特集では主に「スペース」に絞ってお届けします!
さて、気になるシェアリングエコノミー特集第1弾の内容は「お寺」です。
実は日本には、コンビニエンスストアよりお寺の総数の方が多いと言われているほどお寺の数が多いんです。(約16万件以上)
それほど数が多いお寺と言えど、資金難や建築物の老朽化に伴いお寺の数が減っていっていることも現在日本が抱える問題の1つとなっています。
あまり現代テクノロジーや最新技術を受け付けず、古き良き風情を守るのがお寺というイメージがありますが、このような状況ではお寺を維持するのによりコストと手間がかかってしまいます。
そこで一役買ったのが「お寺ステイ」という、今回紹介する新しいシェアリングサービスです!
お寺ステイによって、寂れたお寺も活気溢れるお寺に様変わりし、
かつ日本文化を訪日旅行者に体験して頂けるという一石二鳥のサービスです!
では、早速参りましょう。
お寺ステイとは?
お寺ステイとは、株式会社シェアウイングが手がける事業の1つで、
お寺でしか体感することの出来ない特別な体験や滞在を通して、日本文化・伝統を訪日外国人に
肌で感じてもらい、日本の素晴らしさを再発見し、国籍を超えた交流の場を提供するサービスです。
また、宿泊だけを目的とせず、日本のわびさびに触れ、心と身体を「セルフクレンズ」(物理的・心理的に立ち止まり、浄化し整えること)出来る場所を目指しています。
実は現在、訪日外国人が増える中で、お寺を通して日本文化・伝統を体験しより詳しく知りたいと感じている外国人が増えるだけでなく、日本の若者にもお寺での宿泊体験が話のネタとしてウケるため、“お寺“が巷で人気を博してきているんです!
サービスはどう機能しているのか?
さて、気になるのがお寺ステイというサービスは、ビジネスとしてどう機能しているのか?という点です。
お寺ステイは、Airbnbなどの民泊サービスと少し似ていますが、
そうした民泊サービスとは一味違った視点を持ってサービスが提供されています。
先程も述べた通り、現在若者や外国人に”お寺”が大人気です。
しかし、肝心なお寺側はと言うと、そうした外国人や若者のニーズであったり、宿泊予約等を管理するIT知識もありません。。
そこで、お寺ステイではお寺と外国人や若者を繋ぐ目的で宿泊はもちろん、ヨガや座禅などと言ったお寺特有の体験を盛り込んだツアーを作り、情報発信等を行うためのお寺のエージェントとして機能しています。
お寺ステイっていくら?設備はどの程度整ってる?
⬆の写真の高山善光寺は、お寺ステイが手がけるお寺です。
Adress: 岐阜県高山市天満町4-3 善光寺アクセス / 高山駅より徒歩5分
さて、それではこの高山善光寺の例を取って、
気になるお値段や設備、サービス内容の紹介に入っていきましょう。
まず、値段は1部屋で25,000円~となります。
部屋の大きさによって値段は変動しますが、
20人で泊まるとなると結果的に安く抑えることが出来るため、合宿なんかでの利用もありかもしれません。
部屋は3タイプから選ぶことが出来ます。
カップルだけでなく、家族や団体にも対応しています。
また、体験プログラムではヨガや写経、座禅や着付け体験などかなり豊富なラインナップとなっているため、
このお寺だけで日本文化を満喫した気分になれるのではないでしょうか!?
こちらが、お寺での所謂アメニティになるわけですが、
普通の宿泊ホテルのものと何ら変わりません。
Wi-Fiがお寺で使えるなんて、少し前じゃ考えられませんね。。!
お寺ステイが解決する課題とは?
私が考えるに、お寺ステイは大きくわけて2つの課題を解決すると思っています。
1つ目は、
お寺を親しみのある場所に変えるのではないかと思っています。
以前は、あまり馴染みのなく一般人には殆ど関係のない場所と思われていましたが、
このサービスによってお寺がより身近に感じられるようになるのではないでしょうか?
2目は、
お寺としての収入の窓口を増やすことによって、お寺の維持や活性に繋がるという点です。
今まで、お布施などや寄付などの少ない資金で生活をしてきたお坊さんにとっても、
お寺をビジネスの場として活用することにより、
潤沢な資金を手に入れられ、今後のお寺の維持費に当てられることが出来るようになるなと思いました。
最後に
未だ、お寺ステイでは先程紹介した高山善光寺のみのサービス展開となっていますが、
これから更に多くのお寺にサービス拡大されるのが非常に楽しみです!
シェアリングエコノミー(スペース編)第2弾は、こちらから↓
第3弾
第4弾
【執筆者情報】
秋山智惟
明治大学国際日本学部を休学し、現在はシアトルのBellevue Collegeへ留学中。ベトナムや日本にて幾つかインターンシップを経験。文部科学省が企業と連携して行っている奨学金プロジェクト、トビタテ留学JAPAN第6期生。小学生時代、お腹の病気が原因で365日中300日は下痢の生活を送っていたため、お世話になったトイレをこよなく愛しリスペクトしている。