先日、Northwest Universityを卒業し、NCLEX(アメリカの看護国家試験)に合格したAyakoさんに、Skypeでの約1時間に及ぶインタビューに応じて頂きました!
インタビューの中で、Ayakoさんの「夢を実現する」という強いお気持ちと芯の強さがご自身の現在に繋がっているのだと感じました。留学することに興味を持たれている方に是非読んで頂きたいです!
バックグラウンド&留学のきっかけ
福島県の公立高校を卒業した年(2015)の6月からGreen River Collegeに留学を始めました。当時はパイロットになるために航空学を専攻しようと思っていたのですが、その勉強を続けていく覚悟があるのか、本当にそれを勉強したいのかと自問自答した結果、看護学を専攻する事に決めました。コミュニティカレッジでassociate degree(準学士号)を取得したのち、看護学部があり、教授たちのサポートもよく受けられる小規模な大学に編入しました。編入してから1年は、看護学部に申し込むために必要なその大学でしか取れない授業を取り、2年目に看護学部に入りました。2020年5月にNCLEX(看護国家試験)に合格し、7月からシアトルにある老人ホームで看護師として働き始める予定です。
幼い頃から、海外や異文化に興味があり、いつか勉強をしてみたいと思っていました。高校2年生の夏休みに3週間の留学プログラムに参加してニューヨーク州に行きました。そこで同じ年代の人たちと関わることや考えを共有する楽しさを知り、大学で正規留学することを決めました。また、アメリカを選んだ理由は、大学に入学してから自分の専攻を選択し、変更することができるというシステムに魅力を感じたからです。
看護学部での生活について
今後、自分の人生を通してやっていきたいことは何かと考えた時に、医療の現場に興味が湧きました。患者さんは、長い間病気を患っていたり、思いかけず怪我をしてしまったりと理由は様々ですが、彼らが目指す回復のために誰かの助けが必要です。看護師は、治療や将来に不安を抱いていたり、分からないことがたくさんある患者さんやその家族の思いや考えを身近で聞くことができ、共にベストな方法を見つけていくことができる存在だと思います。寄り添うことを通して、身体的なケアだけでなく、精神的なケアを提供し、関わる一人一人にケアされている、愛されているということを伝えたいと思い看護を選択しました。
週に3回座学があり、看護師として必要な知識(病気、その原因と症状、治療方法、薬、看護師としてできるケア、リサーチ、リーダーシップ、など)を学びました。実験の時間では、病室に見立てた部屋や動くマネキンがあり、患者さんとどのように関われば良いのか、またスキルを学びました(注射、医療器具の使い方など)。週に2日は病院実習があり、実際に看護師さんと共に働きました。実習先では、小児科、老人ホーム、ガン科、心臓科、精神科、産婦人科、呼吸器科など、様々は部署を体験することができました。
留学生活について
留学して良かったと感じている点は、二つあります。自分で考え、発言するということに自信を持てたことと、日本では出会いことがなかっただろう人たちと出会い、考えや思いを交わしたことの二つです。一つ目に関しては、日本ではあまり求められる機会がなかったので、留学当初とても苦労しました。しかしながら、このまま自分の意見を伝えないままではいけないと思い、少しずつ発言することにチャレンジしていきました。そうすることで、緊張もしなくなり、自分の意見を持つことに自信を持てるようになっていきました。もう一つについては、日本で出会うことがない人に出会えたことによって、看護師になるという夢を見つけるきっかけになったので、本当に留学して良かったと思っています。
看護学部では、ある一定の成績を保つことができなければ、次の学期に進めず、次年度に入学し直しというルールがあったので、その成績を保ちつつ知識も身につけていくことへのストレスとうまく付き合っていくことが大変でした。クラスメイトと一緒に勉強、予習復習をしっかりすること、先生と定期的にお話をすることを通して成績を保ちました。学校外の友達と時間を過ごすなど、自分の好きなことをすることを通してストレスマネジメントをしていきました。
今後の目標・メッセージ
OPTで1年間働いたのち、ビザスポンサーをしてくれる就職先でもう数年アメリカで看護師としての経験を積みたいと考えています。その後、大学院に進み専門的な分野を学びたいです。
留学中に語学の差があり、勉強する時間も現地の学生と比べたら長くかかることもあると思います。しかし、こんな勉強のために時間を費やすことができるのもなかなかない機会だと思うので自分の学びたいことを学び、将来のために大いに活用して欲しいと思います。また学校の勉強だけでなく、勉強以外のことにも興味があるものにぜひ挑戦してください。例えば学校内でのアルバイトやボランティア活動など。学校外での生活(教会や、学生団体など)を通して、現地の人たちと関わる機会やアメリカの文化を体験する機会も増えると思います。自分がやりたいことはなんなのかと迷うことも分からなくなる事もあるかもしれませんが、そのたびに話を聞いてくれる人、アドバイスをくれる人、必要な情報は与えられると思うし、道は開かれると思います。頑張ってください!
まとめ
Ayakoさん、ありがとうございました!自分のやりたいことに挑戦する。その裏には、多くの努力と強い決心があったのだとインタビューを通して感じました。
僕も残り僅かの留学生活を悔いないように、自分のやりたいこと全てにトライしていきたいと思います!!
【執筆者情報】
澤田 大貴國學院大學を休学し、アメリカ、ワシントン州の大学にて留学中。趣味は、サッカー観戦。好きな食べ物は、アボガド。マイブームは、コロナウイルスの自粛期間を経て目覚めた筋トレ。