【インタビュー】スターバックス本社に初潜入!!【世界一】のコーヒーカンパニーの働き方とは?(後編)

 

 

Karen Soleさんインタビュー第二弾!

前編はこちらです。

【インタビュー】スターバックス本社に初潜入!!【世界一】のコーヒーカンパニーの働き方とは?(前編)

後編では、スターバックスでの働き方や、国別の違いなどにフォーカスしていきます!

ここでまた、インタビューさせていただいたKaren Soleさんのプロフィールをおさらいしておきましょう。

キャリアチャンスについて

キャリアチェンジは可能ですか?

Karenさん:スターバックスが今よりも小さい会社だった昔は簡単だったと思います。
今でも可能だとは思いますが、完全に違う部署に行くのは以前に比べてチャレンジングですね。
もしあなたがITの分野で働いている、もしくは興味があるならスターバックスで働くにおいて有利だと思います。なぜならスターバックスでは顧客のためにアプリなどを通じたサービスを拡大、品質向上しているため、そのような人材を採用しようと働きかけているからです。

やはりこれからの時代、ITとの縁は切っても切れませんね。

それはアメリカ本社だけでなく、世界中でも当てはまりますか?

Karenさん:はい、そうですね。特に中国の巨大マーケットには沢山のビジネスチャンスがあります。中国と比較すると小さめになるヨーロッパや日本はオフィスの規模も小さくなります。
空港にあるスターバックスも、直営店ではなくライセンスストアになります。
スターバックスジャパンも、3〜4年前まではジョイントベンチャーの会社の一種で、直営ではありませんでした。
現在では本社直営であり、その為スターバックスジャパンでもマーケティングなどたくさんの職種が用意されていると思います。

国によってサービスやメニューは異なりますか?

Karenさん:それはマーケット地域によりますね。例えば中国の巨大市場では、アメリカとのビジネスモデルとは大きく違いが見られるので独立性が見られます。
スターバックスジャパンも独立性があると思います。日本のマーケットに合ったビジネスを展開しながら、シアトル本社とも連携しています。
私が日本のスターバックスに行った時は、アメリカととても異なると感じました。もちろんいい意味で!日本のスターバックスのサービスが好きです。スターバックスに限らず日本のサービスは素晴らしいですね。

 

働いていて、多様性を感じることはありますか?

Karenさん:それはどのように多様性を感じるかによります。多様性と一口に言っても、人種だけでなく人の考え方や働き方など沢山の要素がありますよね。
例えば、同じ部署で10年や15年仕事をすると、思考も似てきますよね。そのため、部署間異動などは考え方の多様性を生むいい機会になると思います。私たちは更に多様性に富んだ組織作りのため、どう変えていくのか、どう良くするか、どう機会を設けたら良いのかを常に考えています。

アメリカの就業時間は?

Karenさんの一日のスケジュールを教えてください。

Karenさん:
平日はこのような感じです。
5:45   出勤。パソコンを立ち上げたのちに、本社内のジムでエクササイズ。
7:30   勤務開始
4:00   退勤

週末は、仕事用の携帯電話を持ち歩くため、たまに午後や夕方にメールをチェックすることはありますが、基本的に週末は働きません。

それぞれのマネージャーによって、または個人によって働き方は異なります。ある人は8時から5時まで、またある人は6時から2時まで。
週に1回は朝のミーティングを兼ねたコーヒーテイスティングがあります。
私が所属している部署はグローバルインテリジェンスと呼ばれていて、世界中で現在何が起こっているのかを常にチェックし、スターバックスのビジネスにどう影響を及ぼすのかを調査・分析をしています。私たちの部署はとても規模が大きいため、毎朝毎朝のミーティングがあるわけではありません。それでも挨拶を交わし、世間話をしたりします。
ワークプレイスはとてもオープンで、たまにうるさいからヘッドフォンをしている人もいます。

スタバのCEOはどこにいますか?

Karenさん:大体個人オフィスにいます(笑)ヴァイスプレジデントなどの幹部は動き回り、社員に声かけて回っています。
そうすることで、他の社員とはおなじ環境にいると感じることができます。

新商品が発売される前に試食や試飲はできますか?

Karenさん:新商品のテイスティングはあります。その際に、実際の店舗に足を運び、そこでパートナーとコミュニケーションをとることを推奨されています。スターバックスで働く福利厚生として、毎週1ポンドのコーヒー豆が貰えたり、全てのメニューを30%OFFで購入できたりしますが、国内に限ります(笑)国外でも使えるといいんですけどね!

Karenさんの好きなメニューを教えてください!

Karenさん:ブラックコーヒーをよく飲みます。ヘルシーでいたいので、フラペチーノはあまり飲まないようにしています(笑)クローバーコーヒーもよく飲みます。
フード商品の中では、卵とホウレン草のサンドイッチが好きです。

クローバーコーヒーとは?

こちらが、クローバーマシン。
普通のコーヒーマシンやプレスはペーパーフィルターで抽出しますが、こちらのクローバーマシンでは金属フィルターを使うため、コーヒー豆の油分を残しつつ味わいがダイレクトに伝わるそう。
ちなみに日本でも、全国のリザーブストアにて味わうことができます。

Karenさん:シアトルのキャピトル・ヒルにある私たちのリザーブストア では、Princi Bakeryというイタリアン・ベーカリーで素晴らしいクロワッサンやデザートを提供しています。

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こちらが、シアトルのキャピトル・ヒルにあるスターバックスリザーブロースタリー。

特別なお豆を扱うこのお店は、何と現在世界でシアトル、上海、ミラノ、ニューヨークの4店舗のみ!(2019年1月現在)

何だ・・・日本にはないのか。と思ったそこのあなた!記事の後半に期待!

私も何度かここStarbucks Reserve Roastery、訪れたことがありますが

普通のストアとは全く異なる雰囲気で、シアトルを訪れた際には一見の余地ありです!!

国ごとの違いはあるの?

国によって特徴的な商品を作りますよね!

Karenさん:地域によって、ローカルフードを取り入れたユニークな商品がありますよね。例えば日本では抹茶のフレーバーが人気ですし、健康的で、小さいサイズがありますよね。中国では中国の顧客の味覚に合わせた商品が販売されています。
ここアメリカでは、残念ながら(笑)顧客は砂糖やホイップクリームが大好きです。
そういえば、来たる2020年の東京オリンピックの前に、新しくスターバックスリザーブが東京・ 中目黒に出来ますよ!日本らしいハイテクな、デザインも素晴らしいストアになる予定です。

何と!東京にスターバックスロースタリーが出来るそう。
スターバックス好きは必見ですね!

スターバックスチャイナでは、何とチマキが売られているそう。

アメリカでは絶対見ないですね!

 

スターバックスで働いて良かったことは?

スターバックスで働いて良かったことは何ですか?

Karenさん:大きい会社でありながらも、サイズ感がちょうどいいと感じますね。何より一緒に働く人が好きです。
また、人々から愛されるブランド力もあります。例えば、私が「スターバックスで働いているの。」というと人々は「それはいいね!!スタバ大好きなの!」といった反応をしてくれます(笑)働いていて楽しいですし、いつも向上心を持って働いています。それに、コーヒーをタダで飲めますし(笑)

現在、事業拡大のためにどんなことにフォーカスしていますか?

Karenさん:先ほども言及したように、中国の巨大市場にたくさんの機会があります。
中国では現在ドリンクのデリバリーサービスがトレンドで、スターバックスでもオフィスや家にドリンクを届けるというサービスを展開しようと試みています。
また、スターバックスの店舗を拡大するだけでなく、スーパーマーケットやレストランといったところでも、スターバックスの商品を手に取ることができるように試みています。特にネスレは、スーパーマーケットやレストラン事業に大きいマーケットを持っているので、共同した事業拡大も試みています。

これからの働き方は?

Karenさんは、将来のライフビジョンをどのようにえがいていますか?

Karenさん:私の人生においての大きい夢としては、会社でパートタイムとして働きながら他の時間でヨガインストラクターや観光ガイドや旅行をしたいです。
日本では、たくさんの人が同じ会社で長く働くという考えが一般的だと思いますがそれもアメリカのように2〜3年勤めて転職する、というようなスタイルに変わってきてますよね?

日本の学生に向けたメッセージをお願いします!

日本は現在、少子高齢化が進んでいて若い世代が少なくなっていますよね。なので、あなた方のような若い世代がこれからの未来を作るんだと思います。いい中学、高校、大学に入ることが全てだというようなこれまでの古いシステムに従うのではなく、何かこれまでと違う新しいことをしてもらいたいと思います。

おわりに

インタビューの内容を通じて、一番多様性についてが印象的でした。シアトル生まれの企業ならではの企業文化・価値観に触れることができたと思います。

 

この記事を読んで、海外で働くイメージが湧きましたか?

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【執筆者情報】

中須賀玲

沖縄生まれ沖縄育ち。同志社大学法学部を休学しシアトルに留学中。3ヶ月しか冬がない沖縄から3ヶ月しか夏がないシアトルへ渡り日々寒さと闘っている。地図マニア。

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