皆さんお待たせいたしました!シリコンバレーで活躍する日本人第8弾です!今回インタビューを受けて頂いたのは、ドイツ生まれの企業・SAPのアメリカオフィスに勤めている坪田駆(つぼたかける)さんです!
シリコンバレーへの遠征シリーズについてはこちらをどうぞ!
http://seattle-gakusei.com/interview-trip0/
まずはプロフィールからどうぞ!!
プロフィール
シリコンバレーにて日本企業との新規事業共創を推進するビジネスディベロップメントに従事。シリコンバレー最大のアウトサイダーとして4,000名の従業員を抱えるSAP Labsの一員であり、老舗デジタル企業がシリコンバレーのエコシステムを活用し自己変革に成功した経験を説く。
年間5000名を超える日本企業のリーダーに、デザイン思考を活用した企業の事業変革を啓蒙する。
人生の転機・高校時代
もともと中学生の頃から英語は好きで、他の科目では周りに引けを取るが、それだけは譲れないと必死に勉強していました。高校時代には、ほとんど毎日ALT(日本の小中高に勤める外国人教員)の教室に訪れていたりもしました。
そして英語力もだんだん伸びてきて自信もついたので、力試しに留学プログラムに申し込むことにしたんです。
そこで自分のプライドが傷つき、一日中家にこもってテレビゲームをするなど、ずるずるとダメな方向に進んでいってしまったときもありました。
でもある日、ふと自分を客観視してみたら気づいたんです。『自分、かわいそうな奴だな』って。それから一念発起して、自分を変えることを決意しました。まずはネットワークを増やそうと、学校で使われていた連絡網を利用しまくりました。そしてどんどん自分という存在を前に押し出していきました。
それを機に状況がガラッと一変しましたね。周りも認めてくれるようになり、今でも付き合いのある一生ものの友人を作ることもできました。
悔やんだ過去の選択
ですが、第一志望に落ちてしまったんです。他の複数のアメリカの大学には受かっていたのですが、自分の第一志望でないことに対する何か物足りない感じと、自分の周りにアメリカの大学のレベルを理解できる人がいなかったという環境になんとなく流され、ICUに入ることになりました。
そのことが自分の人生におけるとても大きなコンプレックスになってしまったんです。受かっていたUCLA(第二志望)でバリバリ頑張っている自分の理想像と、ICUでだらけて過ごしていたリアルの自分を常に比べていてしまったんです。当時から本当に最近まで、ずっとそのコンプレックスを抱えていました。
何かをやらなかった後悔というのは、自分の人生に一生ついて回ります。ですので、やりたいと思うことは、是非自分に正直になってやってみてください。
オラクル時代
そこでは営業としてのスキルやノウハウを徹底的に学びました。周りはベテランの方々ばかりで全く歯が立たず、かなりへこんだ時期もありました。結果的に5年程その部署で勤めることになりましたが、今思うと良い修業が出来たなと思います。
SAPとの出会い
入社後の2年程は、前職と同じで自動車関係の仕事で下積みをしていました。その後、アメリカに渡ることになりました。
現在では、HRテック(Human Resource:人事)の発達が進んでいて、AIでジョブスクリーニングを行うことがコモンになってきているようです。
現在の興味・モチベーション
日本の企業の中にはそれについていけてない、または、わかっているけど変わることが出来ないというケースが非常に多いです。それをサポートするのが私の使命です。
SAPはドイツで生まれた、とても古い会社です。そんなSAPでも、ガラリと変わることができたのだから優秀な日本の大企業が変われないわけがありません。というわけもあり、現在は日本有数の大企業の方々から話を聞かせてくれとの声が殺到しています。
また現在は、Business Innovators Network(220社を超える、変革者が目的あるイノベーションを志向する場)というプロジェクトを担当しています。
このプロジェクトでは、スタートアップ企業を支援するプログラム、次世代のリーダーを育成するプログラム、地方創生、グローバルな教育プログラム、プログラミングスクールの開港を行うなど、包括的に日本から優秀な人材を生み出すための機会を作っています。
さいごに
坪田さん、ありがとうございました!自分のやりたいことをする。本当に人生において大切なことだと思います。坪田さんの人生の軸には「やらない後悔より、やって後悔」があり、とにかくチャレンジしてみることの大切さを学びました。日本の企業を支える仕事を僕もこれからはやっていけたらなと思います!
【執筆者情報】竹下隼平
関西学院大学を休学せずに留学中。好きなアイスは王将アイス。好きな状況は四面楚歌。